お役立ちコラム【暮らしのヒント】

一人暮らしにソファは不要?狭い部屋にソファを置く際の注意点まとめ。

一人暮らしを始める前に、家具のレイアウトを考える方も多いのではないでしょうか。しかし家具は部屋のスペースを大きく使うため、「置きたい」気持ちばかり優先はできません。特にソファは不要な家具ランキングにもよく挙げられ、購入をためらう方もいることでしょう。

今回は一人暮らしに必要な家具選びで迷っている方向けに、ソファの要不要や部屋に置く際の注意点をご紹介します。「ベッドやテーブル、ソファも置いたら室内が狭くなりそう」「でも、くつろぐときにソファはほしい」と悩む方は、ぜひ参考にしてくださいね。

一人暮らしのソファ保有率

一人暮らしにおけるソファの保有率は、ファミリー層と比較すると低い傾向です。ソファはファミリー層の約半数が保有する家具ですが、一人暮らしの場合は2割程度に留まります。

またソファの保有率には間取りも影響しています。特に1Kやワンルームのような一人暮らし向けのコンパクトな間取りでは、ソファの保有率はさらに低い値に。コンパクトな間取りの場合は、限られたスペースを有効活用することが求められます。そのため「なくても暮らせる」として、ソファの購入を見送る人が多いのではないでしょうか。

一人暮らしでソファを置く場合のデメリット

一人暮らしでソファを置く場合のデメリットを7つご紹介します。購入前にソファで置くデメリットを把握したうえで、「本当に自分に必要なのか」を考えてみましょう。

ソファ分の予算が必要になる

ソファを購入するには、数千円から1万円程度の予算が必要です。しかしソファ以外にも生活に必要なものは多く、その分を用意するのには費用がかかります。たとえば、調理家電やベッドなどの寝具、収納グッズが一人暮らしには必要ですよね。さまざまな費用と合わせると、ソファの購入費が負担に感じる方もいることでしょう。ソファを買うよりも予算を他の必需品に回したほうが、安定した暮らしができる可能性はあります。

引っ越し作業に負担がかかる

引っ越し作業に負担がかかることもソファを保有するデメリットです。ソファは大きくて重いため、運び込む作業に負担がかかります。とくに階段や狭い廊下を通る場合は、細心の注意が求められるでしょう。

ソファがあることで、引っ越し費用の負担増の恐れもあります。引っ越し費用は一律で算出されるものではありません。引っ越し時期や移動距離によって変動し、荷物の量も費用に影響を与える要因の1つです。ソファがあると運び込む荷物の量が増えるため、引っ越し費用も高くなりやすいでしょう。退去時にも引っ越し費用への心配が出てきます。

部屋が狭くなる

ソファを置いた分だけ部屋が狭くなる点もデメリットに。ワンルームや1Kのような間取りの場合、ソファが占めるスペースは大きな問題でしょう。ワンルームや1Kと言っても、1人で暮らすには十分すぎるほどの広さのある間取りも中にはありますが、ほとんどの場合はコンパクトサイズです。ソファを置くことで、他の家具の配置が難しくなったり、自由に動けるスペースが減少したりします。

家事動線の妨げになる

ソファの置き場所に困り、家事動線の妨げになることも考えられます。たとえば、ベランダに洗濯物を干したり取り込んだりするたびに、ソファを乗り越える必要があるかもしれません。クローゼットのドアを開け閉めするために、ソファを動かすことに。些細なことでも毎日の積み重ねで、日常生活にストレスが溜まりやすくなるでしょう。

掃除に手間がかかる

ソファ下の隙間は掃除しづらく、ホコリがたまりやすい場所です。掃除機やモップが届かない場合も多く、掃除のためにソファを動かす必要もあります。しかし仕事や勉強などで忙しい毎日を送っていると、こまめな掃除が難しいものです。また、掃除が苦手な方もいることでしょう。ソファを置くと掃除がしにくいデメリットを考慮したうえで、保有を検討する必要がありますね。

手放すときにも費用がかかる

ソファが不要になり、手放したいと思うことも今後あるかもしれません。ソファは手放すときにも費用がかかります。粗大ゴミとして扱われるため、処分費用がかかるのです。粗大ゴミの収集費用は自治体によって異なりますが、だいたい1,000~2,000円程度でしょう。予約したり収集場所まで運び込んだりする手間も発生します。廃品回収サービスを利用する場合は自宅まで引き取りに来てもらえますが、粗大ゴミに出すよりも費用がかかるケースは多い傾向です。

廃品回収サービスを利用する場合は、自宅まで引き取りに来てもらえますが、粗大ゴミに出すよりも費用がかかるケースが多いでしょう。

冬はソファよりもこたつの方が良い

冬になると、足元からの冷えがつらいものです。足の冷えに悩む方は、ソファよりもこたつの方が冬は快適でしょう。ローテーブルにこたつの組み合わせで、足元から体が温まります。冬の生活を考えると、一人暮らしではソファよりもこたつの方が保有しておきたい家具と言えるでしょう。

一人暮らしでソファを置く場合のメリット

一人暮らしでソファがあると、メリットが感じられることもあります。ソファを置きたいものの、デメリットの多さに悩んでいる方はぜひメリットも確認してみましょう。

おしゃれ空間に仕上がる

ソファがあると、一人暮らしの部屋が一気におしゃれな空間に仕上がります。ソファはインテリアの1つとして扱える家具です。選んだデザインやカラー次第で、部屋全体の雰囲気は大きく変えられます。ソファ周辺に置くクッションやラグ、ローテーブルもおしゃれ空間を仕上げるポイントに。かわいいやスタイリッシュなど、自分が好む空間を作り上げられますよ。

くつろげる

ソファは背もたれがありクッション性に優れているので、くつろぐにはもってこいのアイテムです。ソファは座って過ごすだけの場所ではありません。少し横になって休みたいときは、ベッドのように寝転ぶことも可能です。リラックスしたひとときを過ごすのには欠かせないと考える方もいることでしょう。お気に入りのデザインや柔らかさを持つソファがあれば、疲れを癒せる自分だけのスペースが作り上げられますね。

来客時に便利

ソファは来客時にも活躍する便利なアイテムです。友人や家族などが遊びに来たとき、ソファがなければ、直接床に座ってもらうしかありません。床は固いので座り心地が良くなく、クッションやカーペットなどが必要でしょう。ソファがあれば座る場所をわざわざ用意しなくても、すぐに座ってもらえます。

ソファベッドなら兼用できる

ソファベッドを選ぶことで、限られたスペースを有効活用できます。日中はソファとして使用して、日常のくつろぎスペースに。夜はベッドとして使用します。コンパクトサイズの間取りでは、スペースの有効活用が求められるため、ソファベッドはとても実用的です。ソファもベッドもあるのに、室内の広さが確保できますよ。

一人暮らしでソファを置きたい!目的別おすすめ商品

一人暮らしでもソファを置きたい方向けに、おすすめ商品を紹介します。ソファを置きつつ、圧迫感を感じさせないためのレイアウトのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

できるだけ省スペースに

コンパクトサイズのソファを選んで、省スペース化しましょう。1人がけのソファなら、2人がけサイズよりも横幅が約半分ほどに。コンパクトサイズなので、ワンルームや1Kの間取りにもレイアウトしやすいでしょう。気分に合わせた模様替えで、好きな場所に置けそうですね。

来客時の備えや1人でもゆったり座りたい方は、2人がけソファが良いでしょう。ソファ選びのポイントは、通常よりも小さめサイズを選ぶことです。たとえば、通常の2人がけサイズの横幅は130センチほどあります。それよりもコンパクトなソファを選ぶことで、省スペース化できますよ。

1台で役割が2つ

1台で複数の役割を担うソファもおすすめです。折りたたみソファを昼間はソファとして、夜はベッドとして使用できます。折りたたみソファのメリットは、スペースが有効活用できるだけではありません。ソファとベッドの両方を購入するのは、費用の負担が大きいものです。折りたたみソファなら1台でベッドとソファの2つの役割がカバーできるので、一人暮らしの準備に必要な費用を抑えられますね。

部屋をスッキリ見せたい

室内をスッキリ見せたい場合は、座面の下に収納が付いたソファを選んでみましょう。部屋の中に散らかりがちな小物をソファに片付けられますよ。たとえば、リモコンや雑誌、ブランケットなどをサッと収納。室内にモノがあちこちに散乱しないので、スッキリとした清潔感のある空間に見せる効果があります。

おすすめのレイアウト

一人暮らしの部屋にソファのレイアウトを決める前にまずは、生活スタイルや用途をイメージしてみましょう。テレワークの有無や室内のどこで食事をするのか、来客の多さなどを考えてみてください。

たとえば1LDKの間取りでは、ソファはリビングに置くと良いでしょう。リビングにソファがあれば、テレビを見るときにリラックスしたり、来客を迎えたりするスペースとして活用できますね。テレワークが多い方なら、ソファはデスクの近くに置くのもおすすめです。仕事の合間に、リラックスできるスペースとして使えるのではないでしょうか。

ソファ以外の家具も意識してみましょう。高さの低いもので揃えると、視界が遮られないので室内に圧迫感が出にくくなります。

ソファなしの一人暮らし!便利アイテム&アイデア

一人暮らしにおすすめのソファを紹介してきましたが、ソファなしでも快適に暮らせます。最後に、ソファなし暮らしに便利なアイテムや生活のアイデアを紹介します。

ビーズクッション

ビーズクッションは、体を優しく包み込むようなフィット感が特徴のアイテムです。座ったり横になったりする際のフィット感でリラックス効果も期待できるのではないでしょうか。クッションは軽量で移動も簡単なため、ソファでは難しかった部屋の模様替えも楽にできます。

ビーズクッションの形状やデザインは多種多様にあり、インテリアや好みに合わせて選べます。おしゃれな空間作りも可能にするアイテムです。

座椅子

ソファの良いところの1つが、背もたれがあることではないでしょうか。座椅子にも背もたれがあり、長時間座っていても疲れにくい点がメリットです。軽量なので好きな場所に簡単に移動が可能。テレビを見たり食事をしたりなど、部屋のどこでも使えます。収納も簡単で、使わないときは折りたたんでしまっておけます。来客に備えて座椅子を2つ用意しても、それほどかさばらないでしょう。

ラグ

床にそのまま座ると足が痛くなるなら、ラグを敷いてみませんか。柔らかいラグを敷くことで、床に座ったり寝転んだりしても体が痛くならずにくつろげます。ラグはデザインやカラーも豊富。好きな雰囲気の部屋に仕上げるため、ラグを選ぶのも楽しいことでしょう。洗濯ができる素材のラグを選ぶと、もし汚してしまってもすぐに洗えて、清潔さを維持できますよ。

ベッドを背もたれに

新たにグッズを買うのではなく、ベッドを背もたれとして使う方法もあります。ソファがなくても、快適にくつろぐためにレイアウトを工夫しましょう。まず、ローテーブルとベッドの間隔を狭めにセッティング。隙間を狭めることで、床に座ったときにはベッドを背もたれとして利用できます。背中をもたれられるような場所があると、リラックスしやすいでしょう。

ソファありの暮らしをマンスリーマンションでお試し!

一人暮らしにソファが要るのか迷っているなら、マンスリーマンションで試してみるのがおすすめです。マンスリーマンションは1Kや1Rの間取りで、ソファ付きの物件も選べます。短期間契約ができるので、ソファがある生活のお試し住みにピッタリ。ソファ付きのマンスリーマンションに住んでみて、実際の生活で自分がどれくらいソファを使うのか、スペースに手狭さを感じないかなどをリアルに体験ができますよ。また、部屋の広さや家具の配置を確認もできるので、今後の部屋づくりの参考になることでしょう。

マンスリーマンションはソファ以外の家具家電も備え付け。身の回りの少ない荷物を持ち込むだけで新生活が始められます。敷金礼金も不要なので、初期費用を大幅に抑えられる点もメリットです。ぜひ、気になるソファ付き物件を探してみましょう。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。

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