お役立ちコラム【部屋探し】

ネットカフェに泊まるのはOK? 1ヶ月など長期滞在も可能? 噂の実態を解説

ネットが好きなだけ使えてマンガも読めて、ドリンクまで飲み放題のお得なネットカフェ。24時間営業の店舗も多いため、終電を逃した時の時間潰しなどに重宝しますよね。

本来は数時間滞在して楽しむネットカフェですが、洗濯機やシャワー完備のお店が増えていることから、宿泊目的や1ヶ月などの長期滞在に利用している方も少なくありません。数年前には「ネットカフェ難民」という言葉が世間を騒がせていたことも記憶に新しいでしょう。

そこで今回は、ネットカフェでの宿泊や長期滞在が可能かについて解説。金銭面や健康面でのメリット・デメリットもご紹介します。また1ヶ月の宿泊にはマンスリーマンション・シェアハウスがオススメ。後ほど詳しくご説明しますので、ぜひ最後まで読んで快適な長期滞在に役立ててくださいね。

ネットカフェに宿泊する理由とは? メリットと注意点について

宿泊目的でネットカフェを利用するのには、どんな理由があるのでしょうか。ネットカフェに泊まるメリットと注意点について詳しく見ていきましょう。

ネットカフェに泊まるのはOK? 長期滞在も可能?

そもそも、ネットカフェはホテルのような旅館業の営業許可を得ていないため「泊まって寝る」ことはできないことになっています。法律的に布団や毛布を提供したり、宿泊料金を徴収することは禁じられており、長期滞在を禁止している店舗もあります。

しかし深夜から朝にかけて8時間以上のパック料金や24時間料金、さらに1ヶ月料金などを設定している店舗もあり、実質的に宿泊目的で利用するビジネスマンや旅行者は多いです。ルールとマナーを守って料金を支払っていれば、1ヶ月以上の長期滞在も可能でしょう。

ネットカフェに泊まる理由は、宿泊先が見つからないなど様々

ネットカフェに泊まる理由は、そのほとんどがホテルよりも格安だからでしょう。繁華街や駅付近にあるネットカフェは利用しやすく、終電を逃した時や突発的な家出、仕事が忙しくて自宅に帰る時間がないなど、やむを得ない事情で夜を明かすのに最適な場所です。

また突然の退職などで収入や自宅を失った時に、少しの間だけ宿泊するつもりがいつの間にか長期に渡ってしまうことも。ネットカフェに泊まる理由は人それぞれですが、適当な宿泊先が見つからない方の一時しのぎとして大きな役割を担っています。

ネットカフェに宿泊するメリットは料金の安さと手軽さ

上記でもご紹介した通り、ネットカフェに宿泊する一番のメリットはホテルよりも格安で泊まれること。ビジネスホテルは6,000~10,000円/泊程度するため、夜間8時間パック2,000~3,000円で滞在できるネットカフェは非常にリーズナブルです。

ホテルに宿泊する際は事前の予約やフロントでの宿泊手続きが必要ですが、ネットカフェは満室でなければ予約不要で好きな時に入室できます。また設置されたパソコンで動画を視聴したり好きなマンガを探して読めるなど、楽しみながら時間を過ごせるのも長所でしょう。

ネットカフェで寝泊まりする際の注意点①完全個室以外は宿泊に不向き

ネットカフェには様々な部屋タイプがあり、フルオープンから半個室、完全個室に分かれています。オープン席はカフェのように座席が複数あるフロアで、半個室はパーテーションで仕切りはあるものの上部が開いており、空間が狭く長時間寛ぐのは辛いでしょう。

一方、鍵付きの個室であれば自室のようにゆっくりできて、セキュリティ的にも安心。ただし一店舗あたりに設置されている完全個室の数は少ないため、週末の夜などは満室になってしまう可能性が大きいですよ。

ネットカフェで寝泊まりする際の注意点②寝るならフラットタイプ

部屋タイプのほかに椅子にも数種類あり、普通の椅子から180度リクライニング、靴を脱いで柔らかいマットに上がるフラットタイプまで色々です。店舗によってはベッドのようなワイドソファや、数人で利用できる座敷風のリビングルームもあります。

足を伸ばして寝るなら、椅子やリクライニングではなくフラットタイプがオススメ。完全個室のフラットなら荷物を置くスペースもあり、横になれる広さがあるので宿泊にも適しています。ただし人気があるため、予約なしで利用するのは難しいかもしれません。

ネットカフェで寝泊まりする際の注意点③個室を確保するなら予約がベター

ふらりと立ち寄って気ままに泊まれるネットカフェですが、都心の繁華街などは利用者が多いので、数が少ない個室を確保するなら予約がオススメ。大抵の店舗でWEB予約ができて、キャンセル料もかかりませんよ。

ネットカフェに長期滞在するデメリットとは? 金銭・健康面ではリスク大!?

手軽で格安なネットカフェも、長期滞在となればデメリットは多数あります。ここでは、長期間に渡ってネットカフェに宿泊する場合の様々なリスクをご紹介します。

騒音による不眠や運動不足で健康状態が悪化

不特定多数の人が利用するネットカフェは、昼間はもちろん深夜でも物音や喋り声、ゲームなどの音が聞こえてきます。完全個室であればそれほど気にならなくても、半個室など壁がない部屋は騒音によって睡眠不足やストレス増加に陥ってしまうことも。

個室で眠れたとしても、ネットカフェでは体の疲れが取れるほど熟睡するのは難しいでしょう。何とか足を伸ばせてもスペース内は歩き回れるほど広くはないので、あっという間に運動不足となり健康を害する恐れがあります。

フリードリンクやジャンクフードで太る

ネットカフェではソフトドリンク飲み放題がうれしいサービスですが、甘いジュースを飲み続けるのは不健康の元。店内で購入できる唐揚げやポテトといったジャンクフード、インスタント食品を食べ過ぎれば、若い人でも体重増加など心身に不調をきたすでしょう。

十分な洗濯や入浴ができず不衛生

シャワーや洗濯機完備のネットカフェが増えていますが、常連客や長期利用者が多い店舗では常に誰かが使用しているなど、思うように使えない場合もあります。夏場はこまめに体を洗って洗濯しなければ匂いが発生して不衛生。湯船に浸かって疲れを癒すこともできません。

またシャワー10分100円、洗濯機1回300円、乾燥機30分100円など、店内の設備を使用すればその都度料金が発生するケースもあり。衛生的な生活を送るためには、予想以上の費用がかかったりします。

長期的に見れば費用が高額になる

1泊あたりの料金は2千円前後と割安に感じるネットカフェですが、長期滞在すれば費用は意外と高額になってしまいます。都心で展開する大手では30泊のマンスリープランなどがありますが、平均額は6~8万円と高めです。

それに加えてシャワー・洗濯機・冷蔵庫の使用料、毎日の外食費をプラスすれば13、4万円は超えてしまうでしょう。安いと思って利用していても、1ヶ月の長期滞在となれば普通の賃貸マンションに住むのとほとんど金額が変わらないかもしれませんね。

数週間~1ヶ月の長期滞在に最適! ネットカフェ以外で費用を抑えて宿泊する方法とは?

ネットカフェでの長期滞在は意外と高額であることが分かりましたが、それ以外に数週間~1ヶ月程度の期間を宿泊する方法はどんなものがあるでしょうか。それぞれのメリット・デメリットと合わせてご紹介します。

マンスリー(ウィークリー)マンション

1週間~1ヶ月未満はウィークリーマンション、1ヶ月~それ以上はマンスリーマンションという宿泊方法も候補のひとつ。普通の賃貸マンションを借りれば敷金礼金など高額な初期費用が発生しますが、マンスリーなら清掃費など5万円程度で済みます。

家具・家電が備え付けなので自分で購入する必要がなく、カバンひとつで入居可。初期費用がほとんど無い分、月額料金は高めですが、電気や水道などの光熱費、Wi-Fi費が含まれており、キッチン完備で自炊も可能なので全体的な生活費は抑えられるでしょう。

マンスリーマンションのメリット

マンスリーマンションのメリットは、短・長期の滞在であっても通常の一人暮らしが実現すること。自炊はもちろん、夜は布団を敷いたベッドでゆっくり眠り、誰にも邪魔されず自分だけの空間で過ごせます。湯船に浸かって入浴するのも可能でしょう。

一般的な賃貸マンションのように、複雑な契約手続きがないのもメリット。連帯保証人や実印がいらず、審査もスムーズです。ほとんどの物件でネット上から空室確認や問い合わせ、予約、契約が完了します。入居当日に鍵の受け渡しが終われば生活がスタートできますよ。

マンスリーマンションのデメリット

気楽で快適な反面、マンスリー(ウィークリー)マンションは賃貸と比べて料金が高く、東京23区内の物件なら月額10~20万円ほどかかります。しかし閑散期であれば期間限定入居のキャンペーンを実施しており、それを狙えば料金が半額になるなどお得に利用できますよ。

シェアハウス

物件によっては最短1ヶ月から入居できるシェアハウスも長期滞在にオススメ。1ヶ月未満の短期宿泊には適していませんが、これから仕事や住む場所を探すなら、1ヶ月かそれ以上の期間を見込んでおく方が無難でしょう。

複数人と共同生活を送るシェアハウスは初期費用が5万円程度、月額料金は都内で5~10万程度とリーズナブル。家具・家電付きでキッチンやお風呂、トイレも完備されているので、自宅での自炊や入浴が可能です。個室を選べばプライバシーも確保できるでしょう。

シェアハウスのメリット

シェアハウスのメリットは、駅近や設備が整った好条件の物件に格安で住めること。ひとつ屋根の下で共同生活を送るため、一人暮らしの寂しさや不安が少ないのも利点です。ベッドやテレビなど家具・家電を自分で揃える必要がないので、貯金に余裕がなくても安心ですね。

シェアハウスは賃貸よりも契約手続きが簡単で、身元確認や審査はあるものの通りやすいのが特長です。事前内覧が可能な物件もあるので、共有スペースなど気になる箇所を確認してから契約できますよ。

シェアハウスのデメリット

運営会社によって様々なタイプがあるシェアハウスは、最低入居期間が3ヶ月~や6ヶ月~の物件もあり、その場合は1ヶ月の契約ができません。初期費用に加えて家賃の前払いや預り金が発生し、中途解約で退去してもお金が戻らないケースがほとんどです。

また他人同士が一緒に生活するため、騒音や掃除、管理に対する不満が生じる可能性も。シェアメイトと仲良くなれれば毎日が楽しくなる一方で、ストレスに感じる方もいるでしょう。トイレや浴室などの共有スペースが、自分都合で使用できないのもデメリットです。

その他:ビジネスホテル、賃貸マンション、民泊

数週間~1ヶ月程度の長期宿泊には、マンスリー(ウィークリー)マンションやシェアハウスのほかに、ビジネスホテルや賃貸マンション、民泊などの方法も候補に浮かぶでしょう。

まずビジネスホテルは連泊するほど宿泊料金が高額となり、そもそもホテル住まいができればネットカフェに長期滞在する必要はありません。賃貸マンションは初期費用などコストがかさみ、短期住まいには不向き。契約的にも費用的にも1ヶ月程度の滞在は現実的ではないでしょう。

マンションの一室を個人や会社が宿泊施設として貸し出している民泊は、ホテルよりも安いことが多いため外国人観光客などに人気。しかし連泊すれば当然費用は高額となり、ビジネスホテルと同様に金銭的な余裕がないと難しいでしょう。

ネットカフェ・マンスリーマンション・シェアハウスでの1ヶ月宿泊費用を徹底比較

ネットカフェ マンスリーマンション シェアハウス
初期費用 0円 5万円 5万円
1ヶ月の平均宿泊料金 8万円 10~20万円 5~10万円
料金に含まれるもの 光熱費、Wi-Fi費、清掃代 光熱費、Wi-Fi費 光熱費、Wi-Fi費、共有スペース清掃代
食費 1日2千500円×30日間
7万5千円
1日1千円×30日間
3万円
1日1千円×30日間
3万円
衛生費 シャワー・洗濯機・乾燥機・冷蔵庫使用代
1万円
0円 0円
合計 約 16万5千円 約 18~28万円 約 13~18万円

参照:ファイナンシャルフィールド「3食外食・3食自炊」費用比較

ネットカフェに1ヶ月滞在する際、初めからマンスリープランを利用すれば少し安くなりますが、8時間パックや12時間パックなどを繰り返して連泊すると30日間で8~11万円ほどかかります。毎日外食となってしまうのも痛い出費ですね。

その点、マンスリーマンションやシェアハウスなら自炊できるので健康的に節約可能。月額で見てもネットカフェより決して高くないことが分かります。上記の金額に交通費やスマホ通信費、娯楽費などもかかってくるので、金銭的にしっかり計画するのが肝心ですよ。

長期滞在するならネットカフェよりマンスリーマンション・シェアハウスがオススメ

今回は、ネットカフェでの長期滞在についてご紹介しました。諸事情によりネットカフェに泊まることになった時、それが数週間~1ヶ月の長期滞在になるなら、初めから快適に生活できるマンスリーマンション・シェアハウスの検討がオススメです。

どちらの住まいも家具・家電付きで大掛かりな引っ越しは必要なし。電気やガス、水道、Wi-Fiといったライフラインも開通済みなので、入居当日から利用可能です。宿泊日数が増えれば金額的にもネットカフェよりお得ですよ。早速ポータルサイトで検索してみましょう!

この記事を書いた人

千葉みなと

フリーランス歴15年以上の40代ライター。大学生と高校生の一男一女の母。東京在住。
子どもの手が離れつつあり、今では自分の時間を満喫しています。趣味は散歩、乗り鉄、料理、スポーツ観戦、謎解きイベント参戦。夏は野球(プロアマ問わず)、冬はラグビーを観戦。
青春18きっぷが発売されている期間は、あちこちの列車に乗りに行っています。お気に入りの路線は、JR大糸線・木次線・水郡線など。山越えの列車にロマンを感じています。

カテゴリーから探す