お役立ちコラム【部屋探し】

1ヶ月だけ一人暮らしは可能? 費用や宿泊方法を徹底解説!

春と秋は人の移動が多くなる時期。実家や今の住まいを出て一人暮らしを考える方も増えるでしょう。しかし仕事や学校の都合で1ヶ月間だけ一人暮らしをしたいと思った場合、どこに滞在すれば良いでしょうか。住む場所や費用のことなど、あれこれ迷ってしまいそうです。

そこで今回は、1ヶ月だけ一人暮らしする場合にオススメの方法を徹底解説。それぞれのメリットとデメリット、かかる費用についてもご紹介します。ストレスを溜めずに快適な生活が送れるよう、自分のライフスタイルに合った方法を選んでくださいね。

「1ヶ月だけ一人暮らし」は現実的に可能? 必要な理由とメリットとは

1ヶ月だけ一人暮らしがしたいと思う方は意外と多いですが、どんな場合に必要となるのでしょうか。まずは1ヶ月だけ一人暮らしするのが可能かどうかについて見ていきましょう。

1ヶ月だけの一人暮らしは可能!

結論からいえば、1ヶ月間だけ一人暮らしすることは可能です。ただし通常の一人暮らしと違って賃貸マンションは借りられないため、期間限定で一人暮らしができる住まいや費用について事前にしっかり把握する必要がありますよ。

宿泊方法にはビジネスホテルのほか、シェアハウスやマンスリーマンションといった選択肢が有力候補。それぞれ特徴や費用が異なるため、自分の事情に合った方法を選びたいですね。メリットとデメリット、かかる費用については後ほど詳しくご説明します。

1ヶ月だけ一人暮らしするのに賃貸マンションはNG

一般的な賃貸マンションはほとんどの物件で2年の最低入居期間が定められており、1ヶ月間だけ借りることはできません。2年以内に契約を解除する場合でも、その告知期間は1ヶ月~2ヶ月前と決められているので、短期契約には適していないでしょう。

契約内容を無視して退去すれば違約金が発生するほか、入居前に支払った敷金礼金や保証金が戻ってこない可能性もあります。また賃貸物件は初期費用が高額となるため、1ヶ月間だけの滞在では無駄な支出となってしまいます。

1ヶ月だけ一人暮らししたい理由は、お試しや出張など様々

ネットやSNS上では「1ヶ月だけ一人暮らししたい」という声が意外と多いです。その理由については、「本格的な一人暮らしのお試し」「じっくり部屋を探す間の仮住まい」「家のリフォーム期間中」「親子や夫婦間での別居」「会社の出張・研修」など、それぞれの諸事情により異なるようです。

1ヶ月だけ一人暮らしするメリットは、生活環境に慣れること

出張や研修などやむを得ない事情以外で、1ヶ月だけ一人暮らしするのはもったいないと感じる方もいるかもしれません。しかし3~4月は引っ越しが集中するため、希望のお部屋を見つけるのは困難必至。就職、就学、転勤など、ただでさえ慌ただしい毎日の中で新居を探すのは大変です。

1ヶ月だけでも時期をずらせば気持ち的にも費用面でも落ち着き、良い住まい探しができるでしょう。また地元を離れて本当に一人で生活ができるか、お試し暮らしをしてみるのも不安解消に役立ちますね。周辺環境や一人暮らしの感覚は、1ヶ月あれば身になじんできます。

1ヶ月だけ一人暮らしする方法はこの3つ! メリット・デメリットも解説

ここでは1ヶ月だけ一人暮らしするのに最適な宿泊方法を3つご紹介。それぞれのメリットとデメリット面を知って、自分の好みや生活に合ったものを選んでくださいね。

①ビジネスホテル

出張や旅行など短期滞在にぴったりなビジネスホテル。全国各地にあるので宿泊手配が手軽にできて便利ですね。大浴場やレストラン、スポーツジムを併設しているホテルもあり、リゾートホテルやシティホテルと比べて宿泊料金が低価格に設定されています。

ビジネスホテルのメリット:自由気ままに過ごせる

ビジネスホテルのメリットは、何といってもその自由度の高さ。繁忙期以外なら宿泊日数もその都度決めることができ、日替わりでホテルを替えることも可能です。また清掃付きで電気や水道は使い放題、Wi-Fiも利用できるため毎日快適に過ごせるでしょう。

ビジネスホテルのデメリット:費用が高額、住み心地が悪い

部屋の面積が狭いビジネスホテルは、1週間は快適でも1ヶ月となると苦痛になる方もいるでしょう。壁が薄いため隣室や廊下の音が気になる、外食続きや部屋の乾燥で健康面も不安です。また安価なホテルでも、1ヶ月間泊まれば費用がかなり高額になってしまいますよ。

②シェアハウス

他人と共同生活を送るシェアハウスは、最低入居期間が1ヶ月~の物件も多く短期の一人暮らしに適しています。駅近で設備の良い物件が格安で借りられるなど、通常の賃貸よりお得に住めるのが特長。家具・家電が備え付けなので、自分で準備する必要もありません。

シェアハウスのメリット:安い、寂しさ・不安感が少ない

住居費の安さと一人暮らしの寂しさ・不安が少ないのがシェアハウスのメリット。賃貸では高額になる初期費用も5万円程度で収まります。光熱費は月額料金に含まれており、個別で支払う必要もありません。シェアメイトと仲良くなれたら毎日楽しく暮らせるでしょう。

シェアハウスのデメリット:共同生活が不便、トラブルが生じることも

同居人と仲良くなれる一方で、他人の騒音や掃除・管理に対する不満が生じやすいのもシェアハウスの特色。浴室やトイレなど、共有スペースを自分都合で使用できないのもストレスです。また最低入居期間が3ヶ月~、6ヶ月~の物件も多く、1ヶ月の契約ができない場合もあるので注意が必要です。

③マンスリーマンション

普通の賃貸マンションと同じタイプの部屋に住めるマンスリーマンション。家具・家電が備え付けなので自分で用意する必要がなく、敷金礼金といった高額な初期費用や煩雑な契約手続きも不要です。ワンルームからファミリー向けまで、お部屋の種類も豊富に揃っています。

マンスリーマンションのメリット:普通の一人暮らしができる

マンスリーマンションのメリットはホテルやシェアハウスと違って普通の一人暮らしが実現すること。キッチン用品も完備されているので自炊も可能です。洗濯や掃除も自分で行うため、一人暮らしのお試しに最適。誰にも邪魔されずマイペースな生活が送れるでしょう。

マンスリーマンションのデメリット:費用が高額

賃貸マンションのような高額な初期費用が発生しない代わりに、月額料金は高め。また運営会社によって部屋の清掃費やオプション代が異なるので注意しましょう。繁忙期などは借りられる期間が限定され、予定外のことが起きても滞在延長ができない場合もあります。

1ヶ月だけ一人暮らしするのにかかる費用は? 方法別に徹底比較

上記でご紹介した、3つの宿泊方法にかかる費用を徹底比較。また住居費のほかに、一人暮らしに必要な諸費用についても詳しくご紹介します。

ビジネスホテル・シェアハウス・マンスリーマンションの費用比較

ビジネスホテル シェアハウス マンスリーマンション
初期費用 0円 5万円 5万円
月額料金 30万円(1泊1万円の場合) 5~10万円 10~20万円
料金に含まれるもの 光熱費、Wi-Fi費、清掃代 光熱費、Wi-Fi費、共有スペース清掃代 光熱費、Wi-Fi費
合計 約 30万円 約 10~15万円 約 15~25万円

基本的にビジネスホテルとマンスリーマンションは、滞在が長期になるほど支払う金額も増加します。一方のシェアハウスは月額料金が安いため、1ヶ月以上の滞在もお得です。

一人暮らしにかかる住居費以外のお金は、1ヶ月平均・約11万2千円

一人暮らしには上記でご紹介した費用以外にも、食費や娯楽費など諸々のお金が必要です。総務省による調査結果では、一人暮らしにかかる1ヶ月あたりの平均的な生活費(住居費+光熱費を除く)とその内訳は次のようになっています。

           
                                                             
支出内訳1ヶ月あたりの平均金額
食費36,765円
交通・通信費18,971円
被服費5,715円
娯楽費18,038円
医療費6,664円
生活用品費4,483円
その他(交際費など)21,398円
合計112,034円

参照:総務省統計局「家計調査(家計収支編)調査結果」2022年度

住んでいる地域や大学生・社会人の属性で支出費用は多少異なりますが、平均的に見ると一人暮らしの1ヶ月間にかかる生活費は約11万2千円。これに住居費や光熱費が加わるため、収入とのバランスを考えて暮らしの計画を立てる必要がありますね。

1ヶ月だけ一人暮らしの費用を抑える2つのコツ!

一人暮らしには思っている以上にお金がかかるもの。短期の一人暮らしなら必要最低限までコストを抑えて生活したいですね。次は住居費をとことん抑える2つの方法をご紹介します。

マンスリーマンションの入居期間限定キャンペーンを狙う

月額料金が高めのマンスリーマンションですが、閑散期には入居期間限定のお得なキャンペーンを行っています。例えば「5/1~6/1の期間内に入居する方は50%オフ」というキャンペーンなら、5月の1ヶ月間だけ借りれば通常の月額料金が半額になります。

これは運営会社が予約と予約の空室期間を埋めるための戦略で、基本的には延長不可。また延長できても料金は通常に戻ってしまうため、費用を抑えるならキャンペーン期間だけを狙いましょう。事前にHPやポータルサイトをチェックしておくと良いですね。

シェアハウスの相部屋タイプを選ぶ

シェアハウスには個室タイプと相部屋タイプがあり、ドミトリーと呼ばれる1部屋に二段ベッドが並ぶ相部屋なら月額2万円台から借りられます。荷物を置くスペースがほとんどないため、服や本が少ない方にオススメですよ。

数人で1部屋をシェアするのでプライバシーが確保できず、人によってはストレスが溜まります。しかし1ヶ月の滞在であれば学生寮みたいなものと割り切って、浮いた費用をほかのことに使うのも有意義ですね。

1ヶ月だけ一人暮らしするなら、場所選びも肝心!

住まいの方法や費用以外にも、毎日を快適に過ごすためには住む場所選びが大切ですよ。どのようなことに注意して一人暮らしする地域を選べば良いか解説します。

駅までの距離、通勤通学にかかる所要時間を考慮

住む場所を選ぶ際に重要なポイントは交通面での利便性。駅まで徒歩で通えるのは~10分程度で、それ以上かかる場合は自転車などが必要です。最寄り駅から職場や学校など目的地へのアクセスも大事。毎日の通勤・通学でストレスが少ないのは、片道30分まででしょう。

飲食店やスーパーなど周辺地域の便利度

気ままな一人暮らしでも毎日コンビニ食では飽きてしまいます。自宅近くに食料品やお弁当、お惣菜類が豊富なスーパーや、一人でも入りやすい安めの飲食店があるととても便利。駅からの帰り道であれば、帰宅途中に立ち寄れて時短にもなりますね。

お試し暮らしなら今後も住みたいエリアがベスト

本格的な一人暮らしをする前のお試し暮らしなら、今後も住みたいと思う候補地の近くを選ぶと良いですよ。周辺環境をはじめ街の雰囲気やリアルな治安は、実際に住んでみないと分からないことが多いものです。住みたい場所を数ヶ所あげて、その中から探してみましょう。

1ヶ月だけの一人暮らしはマンスリーマンション・シェアハウスが有力候補

今回は1ヶ月間だけ一人暮らしするのに最適な方法と、メリットやデメリット、費用についてご紹介しました。初めての一人暮らしのお試しや部屋が見つかるまでの仮住まいなどには、快適で手軽に借りられるマンスリーマンション・シェアハウスがオススメです。

どちらの住まいも家具・家電付きだから自分で購入する必要がなく、大掛かりな引っ越しもなし。電気やガス、水道、Wi-Fiといったライフラインも開通済みなので、入居当日から利用可能です。滞在方法が決まったら、早速ポータルサイトで検索してみましょう!

この記事を書いた人

千葉みなと

フリーランス歴15年以上の40代ライター。大学生と高校生の一男一女の母。東京在住。
子どもの手が離れつつあり、今では自分の時間を満喫しています。趣味は散歩、乗り鉄、料理、スポーツ観戦、謎解きイベント参戦。夏は野球(プロアマ問わず)、冬はラグビーを観戦。
青春18きっぷが発売されている期間は、あちこちの列車に乗りに行っています。お気に入りの路線は、JR大糸線・木次線・水郡線など。山越えの列車にロマンを感じています。

カテゴリーから探す