お役立ちコラム【部屋探し】

3月の引っ越し代はさらに高くなる?今後のリスクと節約方法について徹底解説!

日本全国における年間引っ越し数の約3割が、3・4月に集中するのはご存知ですか?

国土交通省が春の引っ越しをなるべく2月や5月に分散するよう呼びかけていますが、学校・企業ともに日本の年度が3月から4月にかけて変わるため、この時期に人の移動が多いのは仕方がないことかもしれません。

新たに進学、就職、転勤などで引っ越しが必要になった時、専門業者に依頼するのが一般的でしょう。しかし3月中旬~4月中旬の1ヵ月間は引っ越し代金が高騰し、さらに希望日時の予約がまったく取れないことも。現在の住まいの退去日は決まっているのに引っ越し業者が決まらない、なんて困ったことになりかねません。また通常の数倍もする引っ越し費用を支払うのも予定外の多大な出費です。

そこで今回は、年度末の移動を引っ越ししやすい5月以降にずらすため、マンスリーマンションとトランクルームを利用して乗り切る方法をご紹介します。引っ越し需要が落ち着く5月以降であれば料金が下がりサービスの質も向上しますよ。

年度末の引っ越しを控えている方は、ぜひ最後まで読んで検討してみてくださいね。

3~4月の引っ越し代が高くなる理由と、今後起こりうる年度末の引っ越しリスク

3・4月の引っ越し代が高騰するのはなぜでしょうか。また2024年4月から運送業界に適用された働き方改革関連法の影響によって、今後懸念される問題点について解説します。

繁忙期の引っ越し代は通常の2~3倍まで上昇!

進学や就職、転勤、賃貸物件の更新など、日本での生活は年度が変わる3月末から4月にかけて大きく変動します。そのため年度末を間近に控えた3月中・下旬から、入学式や入社式がとり行われる4月中旬までの1ヵ月間に引っ越し需要が急上昇。需要が供給を上回ることで引っ越し代金が高騰し、通常の2~3倍の金額に跳ね上がるのです。

引っ越し業者にとっては強気の営業ができる時期なので、値引きなど金額交渉の余地はないでしょう。

新年度が始まり4月中旬からやや引っ越しニーズは落ち着くものの、4月中は人の移動が終わらないため引っ越し代金も通常相場より高めです。完全に元の相場に戻るのは、GWが明けてからとなるでしょう。

ちなみに年間でもっとも引っ越し代金が安くなるのは1月。年度に関係なく引っ越しを考えている方は、年明け1月の平日がオススメですよ。

「2024年問題」の影響でさらに年度末の引っ越しリスクが高くなる

「2024年問題」とは、2019年に実施された労働時間の上限規制「働き方改革関連法」が、2024年4月から運送・物流業界に適用されたことによって生じる諸問題を指します。

これまで長距離トラックの運転手などが負ってきた長時間労働ができなくなり、荷物の運搬にかかる時間やコストが上がるため輸送費がアップ。また労働時間削減による人手不足や人件費の増加なども問題視されています。

2024年問題は引っ越し業者にも同じく影響を及ぼします。物価やガソリン代の高騰と併せて引っ越し代金は上昇の一途をたどっており、人手不足によって一業者が請け負える数も減少しています。

これまでも3・4月に急騰していた引っ越し代金がさらに値上がりし、希望の日時に予約できないなど、年度末の引っ越しリスクはますます高まっているのです。

今後は新年度までに移動できない「引っ越し難民」が続出する可能性大

たとえ料金が高くても希望する日までに引っ越しが完了できれば問題ないですが、業者の人手不足や高過ぎる見積り金額などから、3・4月に引っ越しそのものができない「引っ越し難民」が増えています。

2018年頃から年度末に発生する引っ越し難民問題が取り上げられてきましたが、今後はより増加する可能性が大きいでしょう。

ある引っ越し業者は2024年問題以降、対応できる数が以前の7割まで減少し、3・4月だけで100件を超える依頼を断らざるを得ない状況に。

とくに地方から都心部など長距離の引っ越しには労働時間の上限が関わってくるため、依頼できる業者を探すだけで一苦労します。引っ越し難民にならないためには、なるべくこの時期の引っ越しを避けた方が良さそうです。

引っ越し代を少しでも安くする方法をご紹介!

仕事や学業のために住む場所が変わる時、引っ越しにかかるコストは避けて通れませんよね。少しでも安くまかなうにはどんな方法があるでしょうか。詳しく見ていきましょう。

3・4月の引っ越しを避けて日時指定なしで予約する

上記でご説明した通り、引っ越し需要が集中する3・4月はどうしても引っ越し費用が高くなってしまいます。代金を安くしたい方は、まずこの時期を避けるのがベスト。前倒しの2月や先送りの5月であれば通常の相場で予約できるでしょう。

また人気が高い土日祝や午前中も平均より高め。「日時指定なし」がもっとも代金を安くする方法です。依頼者が指定しなければ業者が効率の良い日程で仕事を組めるので、最大限の割引率を引き出せる可能性がありますよ。

相見積もりで安い業者を探す

引っ越しを請け負っている会社は専門業者から運送・宅配との兼業者まで様々。引っ越しにかかる一律料金はなく業者により費用が変わってくるため、複数社から相見積りをとって比較するのが大事です。

一括見積りができるサイトもあるので、時間をかけずにより多くの見積りをとりたい方にオススメ。2、3社まで絞り込んだら、割引やサービスについて問い合わせてみましょう。繁忙期以外なら思ったより安くなる場合もありますよ。

不用品はフリマアプリで売るか思い切って処分しておく

引っ越しにかかる金額は運ぶ荷物の大きさや重さ、量によって変わります。家具や寝具など大きな荷物ほど、新居へ運んでから捨てると運搬代が無駄になってしまうので、できる限り引っ越し前に処分しておきたいですね。

まだ使える物はフリマアプリで売るか知り合いにあげる、どちらも不可の不用品は思い切って捨てましょう。自治体によっては処分にお金がかかる物もありますが、引っ越し代金と比べれば安くすみますよ。

年度末の引っ越しを5月以降にずらすオススメ対策

高額な代金を支払ったり、引っ越し難民にならないためには、人の移動が落ち着く5月以降の引っ越しがオススメ。しかし4月から新生活が始まることが決まっている場合はどうすれば良いでしょうか。3月末から5月以降の引っ越しまでを乗り切る対策方法をご紹介します。

引っ越しまでの期間はマンスリーマンションで仮暮らしする

年度末の引っ越しを避けるために、現在の住居をそのままにして、新生活が始まる土地でしばらくホテル暮らしをしようと考える方もいるでしょう。

しかしシングルでも1泊1万円近くするホテルで1ヵ月間以上連泊すれば、家賃も合わせて数十万円かかり、金銭的に現実的ではありません。しかも狭くて暗いビジネスホテルでの暮らしは、ただでさえ緊張する新生活の中でいつも以上にストレスが溜まってしまいます。

マンスリーマンションなら、入居と同時に普段と同じ生活ができて自炊も可能。新天地での暮らしを体感しながら健康的な毎日を過ごすことが叶います。家具や家電が備え付けなのでカバンひとつで入居可能。面倒な手続きを行うことなく電気やガス、インターネットといったライフラインがすぐに利用できますよ。

長期滞在すれば普通の賃貸住宅の家賃より費用がかさんでしまいますが、1~2ヵ月間の短期滞在なら負担が少なくすむでしょう。

仮暮らし中にじっくり新居を探す

新生活の拠点と現在の住まいが気軽に行き来できる距離なら良いですが、長距離の場合は新居を探すのも大変ですよね。ネット情報だけで契約する、またはたった一日で足早に探すのは失敗のもと。

とくによく知らない街での住まい探しは、学校や会社までかかる実際の道のり、生活面での利便性、治安の良し悪しなど慎重に決めた方が良いことだらけです。

新生活が始まってからしばらくマンスリーマンションで仮暮らしをすれば、その間にじっくり新居を探すことができます。気になるエリアに足を運んで、自分の生活に合っている場所か見極められるでしょう。

不動産業界がもっとも忙しいのは1~3月ですから、4月以降であれば物件数は減るものの、空き部屋の家賃や初期費用が多少安くなる場合もありますよ。

引っ越し荷物は一旦トランクルームで保管する

新居への引っ越しを先送りにした場合、引き払った部屋の荷物はトランクルームで保管しましょう。トランクルームとは、引っ越し時期をずらす時以外にも、自宅をリフォームする際や海外赴任中などに荷物を預かってもらう有償サービスのことで、家具や自転車など大型荷物の保管も可能です。

一般的なトランクルームは倉庫業者が運営しており、温度・湿度・セキュリティ管理、また破損などの補償がしっかりしている会社を選ぶと良いですよ。

トランクルームにはマンション型・コンテナ型の形態があり、費用も1日単位から1ヵ月単位まで様々です。利用料金は屋外タイプより、温度管理が行き届いた屋内タイプの方が高くなる傾向にあり、東京23区内・1畳スペース・1ヵ月間平均5,000円~13,000円ほどで借りられますよ。

自宅から離れた場所まで運んでもらう必要があると、レンタル料金とは別に運搬作業費がかかってくるため、なるべく自分で運べる範囲内で探すのがオススメです。

荷物の一時預かりサービスがある引っ越し業者を探す

荷物の預かりサービスは、一部の引っ越し業者も行っています。預かり期間が短く、荷物の出し入れを頻繁に行わない場合は引っ越し業者に保管を依頼すると良いでしょう。

同じ業者で新居への引っ越しを依頼すれば割引になることもあり、少ない荷物であれば無料で預かってくれるところも。業者によってサービス内容や細かい料金設定が異なるため、利用する際は引っ越しと同様、多くの業者から相見積りをとりましょう。

マンスリーマンションで仮暮らしする場合の注意事項をチェック!

引っ越しまでの期間にマンスリーマンションを利用する場合は、色々と注意点がありますよ。余計なお金がかかったり、予約できないことがないよう事前に準備しておきましょう。

繁忙期の3・4月に利用するなら検索と問い合わせは早めに!

引っ越し業界や不動産業界が一年でもっとも忙しい3月は、マンスリーマンションの繁忙期でもあります。引っ越しをずらす方の仮暮らしや、転勤先での新居が決まるまで利用する人が多いため、いつでも好きな時に気に入った部屋を契約できるわけではありません。

一般的にマンスリーマンションの予約は契約希望日から1~2ヵ月前より可能となるので、4月から入居したい場合は遅くても2月中に物件探しを行っておきましょう。気になることがあれば運営会社にネット上で問い合わせできますよ。

会社によって事前に予約・契約できる期間、キャンセル・変更の可否が異なるため、しっかり把握しておくのが大切です。

通常料金より値上げの可能性あり! 料金の事前確認は必須

引っ越し代金と同じく、年度末はマンスリーマンションの利用料金も普段より値上がりする可能性があります。「前に調べた時はもっと安かったのに」といった誤算が生じないよう、契約したい期間の料金確認は必須ですよ。

マンスリーマンションは賃貸マンションと同様に、部屋の広さや築年数、駅からの距離、設備仕様によって利用料金が大幅に変わってきます。1~2ヵ月間の短期滞在なら容認できる範囲を決めて、予算内に収めるようにしたいですね。

マンスリーマンション活用で、気軽な引っ越しプランを!

今回は一年でもっとも人の移動が多くなる、3・4月の引っ越しリスクについて解説しました。引っ越し代金が高額になるだけでなく、運送業界の働き方改革によって引っ越し自体ができなくなる可能性もあります。

そんな時は無理して年度末に引っ越さず、マンスリーマンションとトランクルームを駆使して5月以降に引っ越しするのがオススメ。今回ご紹介した対策方法を参考に、なるべく無駄な費用をかけずに新生活をスタートさせてくださいね。

そしてマンスリーマンションを検索するならポータルサイトが便利。地域や料金以外にも、間取りや設備仕様、入居可能な人数にペットの可否など、色んな条件を絞り込んで物件を探すことができますよ。

繁忙期の利用料金など、物件概要に記載されていない疑問点はサイト内から管理会社に問い合わせが可能。すべての支払い額を事前に明確にしておけば、後々トラブルになることもなく安心です。

カテゴリーから探す