お風呂1回にかかるお金は100~150円!?入浴方法の違いで年間数万円の差も。
毎日の生活にかかわる物価がどんどん上昇の一途をたどっている昨今。しかし収入はそれほど上がっておらず、これまでより生活費の節約を強いられている方が多いのではないでしょうか。それはガスや電気といった暮らしに必要不可欠な光熱費も同じで、とくに冬季は入浴にかかっている金額が気になってしまいますよね。
そこで今回は、毎日お風呂に入るたびにかかっているお金について詳しく調べてみました。また入浴の仕方による差額や節約方法もいくつかご紹介します。「何となくもったいないから」という理由だけで、お風呂に入るのを控えたりお湯の温度を極端に下げてしまっては風邪を引くなど体調を壊し、病院代といった余計な出費を増やしてしまうかもしれません。
しっかり金額を知った上で、どの節約方法なら体調を維持しながら金額を抑えられるか、またご自分が快適に過ごせるかを試してみてくださいね。短期間の限定住みやお試し同棲などであれば、光熱費が定額制のマンスリーマンションで暮らすという選択肢もありますよ。そちらも併せて解説します。ぜひ最後まで読んで、ベストな方法を見つけてください。
お風呂&シャワーにかかるコストを徹底比較!
毎日当たり前のように入っているお風呂。しかし何も考えずに入浴していれば、平均1回あたりジュース1本分くらいのお金がかかっています。詳しく見ていきましょう。浴槽に200リットルのお湯張りをすれば1回約92円(冬季は約106円)
大人1人が十分入れる浴槽にお湯を張る場合、必要な水の量は平均200リットル。水道代は市町村によって多少の差はあるものの、平均1リットル0.2円のため200リットルで約40円です。
水道水の温度はだいたい夏季で気温の-5℃、冬季は気温の+5℃、平均15℃前後なので、200リットルの水を15℃から40℃まで上昇させるのにかかるガス代は約52円になります。水道代と合わせると、浴槽に200リットルのお湯を張るのに必要なお金は1回あたり合計約92円です。冬季は水温が8℃前後まで下がるため、1回約106円かかります。
また都市ガスでなくプロパンガスを使用すればガス代だけで平均1回約114円となり、倍以上も金額が上がってしまいます。オール電化のエコキュートなら1回85~100円程度ですが、設置するのに30~50万円ほどの初期投資が必要ですよ。
シャワーを10分間使用すれば約46円(夏季は約40円)
平均的な圧力でシャワーを使用する場合、1分間に10リットルの水道水が流れるといわれているので、10分間出しっぱなしにした場合の水量は合計100リットル。これを上記と同じ15℃から40℃まで水温を上昇させればガス代は約26円となり、水道代と合わせて46円かかってくる計算です。
浴槽にお湯を張り、さらにシャワーを10分間使って入浴すれば平均水温でのトータル金額は1回約138円。節約のためと考えてお湯をためずにシャワーだけにしても、寒いからと20分間出しっぱなしにしていれば代金は約92円となり、浴槽に200リットルのお湯を張るのと同じになりますね。シャワーを出しっぱなしで入浴するなら、いっそお湯をためてシャワーを使わない方が体の芯から温まって健康には良さそうです。
また気温が高い夏季は水道水の温度が下がらないため、同じシャワー10分間でもガス代と水道代を合わせて約40円。夏だけでもシャワーのみにすれば、年間費用を減らすことができますね。節水シャワーヘッドを使用すれば40~60%の節水効果があるので、こちらも試してみる価値はありそう。ネットで1,000~5,000円程度で購入することができますよ。
入浴方法の違いで年間差は最大3万円以上!
上記のように浴槽にお湯を張る+シャワーと、浴槽にお湯を張るのみ、シャワーのみという3方法でのおおよそ年間費用を算出してみましょう。夏と冬では水道水の水温が変わりガス代が上下するため、年間平均といわれる15℃で計算。またこまめに出し止めする前提で、シャワー時間はお風呂1回あたり10分間使用に設定しています。
■浴槽にお湯を張る+シャワー10分間
約138円×365日=約50,370円
■浴槽にお湯を張るのみ
約92円×365日=約33,580円
■シャワー10分間のみ
約46円×365日=約16,790円
水温の違いや月によってガス代の基準単位料金が変動するため一概にはいえませんが、上記の3方法では最大約33,580円の差が出ることが分かります。1回のお風呂代で考えれば大した差はありませんが、年間で見ると結構な違いが出てしまいますね。今回は1人あたりのお風呂料金を算出しましたが、これが家族となればもっと大きな差額になるでしょう。
<入浴方法の違いによるガス・水道代の差額目安>
シャワー10分間 + お湯張り200L |
お湯張り200Lのみ | シャワー10分間のみ | |
---|---|---|---|
1回あたり | 約138円 | 約92円 | 約46円 |
年間 | 約50,370円 | 約33,580円 | 約16,790円 |
※1m2 145円都市ガス使用、水温は平均15℃・冬季8℃前後・夏季21℃前後で算出
<参考:夏と冬のコスト差>
シャワー10分間 + お湯張り200L |
お湯張り200Lのみ | シャワー10分間のみ | |
---|---|---|---|
冬季1回あたり | 約159円 | 約106円 | 約53円 |
夏季1回あたり | 約120円 | 約80円 | 約40円 |
光熱費は2024年以降も上昇予定!
食料品やガソリン代、衣料品に家具家電など、すべての物価がとどまることなく上昇している日本。それは電気やガスなどの光熱費も同様で、総務省の発表によると2022年1~3月と2023年1~3月の光熱費平均額は、2人世帯で1ヵ月あたり約7,000円も高くなっています。
さらに大手電力会社は2024年以降のさらなる値上げ予定を発表していることから、今後ますます光熱費が生活を圧迫していくことは間違いなさそうです。
お風呂代を節約する方法を徹底比較!
これほど光熱費が上がってくると、毎日のお風呂にかかるお金を少しでも減らしたいところ。上手に節約する方法をご紹介しますよ。気になるものがあればぜひ試してみてくださいね。
お湯の設定温度を下げる
お湯の設定温度を不必要に熱くし過ぎていませんか? とくに冬場は水温が下がっているので、設定した温度までお湯を沸かすためのガス代がかなりかかっています。たとえば42℃の設定温度を40℃に下げるだけで、年間約2,600円のガス代削減になりますよ。
また浴槽にお湯を張る場合、水の量を20リットル減らせば年間約6,000円もガスと水道代が下がるそう。どちらも実践した場合は年間約8,600円の節約になり、快適度もそれほど大きな差は感じないでしょう。(※ガス会社、基準単位料金により差額は変動します)
浴槽の水交換を2日に1回にする
湯船に浸かると体がすみずみまで温まり、1日の最後にほっとできる癒しタイムになりますよね。しっかり入浴した後はできれば毎日浴槽のお湯を交換したいところですが、それを2日に1回に変更すると水道代+ガス代が年間6,120円節約できます。
ただし残り湯を一晩放置すれば、水中の細菌は数千倍に増殖。同じ湯船に浸かる人数が多ければ多いほど、その数は増えやすくなりますよ。夏場のお湯は毎日交換する、体をきれいに洗い流してから最後に湯船に浸かる、残り湯の除菌剤を使用するなどの衛生対策も必要です。また2日以上放置すると、健康被害を及ぼす危険なレジオネラ菌が増殖することもあるため、少なくとも浴槽に張ったお湯は2日に1回は交換しましょう。
スポーツジムやネットカフェ、銭湯を利用する
自宅のお風呂を使用した場合、シャワーしか使わなくても当然ながら水道代とガス代がかかってきます。もしスポーツジムに通われている方なら、ジム内のシャワー室を利用して全身洗ってしまえば運動もでき節約にもなって一石二鳥。もちろんジムの会員費用がかかりますが、自分や家族が勤めている会社の福利厚生を利用したり、市や区が運営する公営ジムなら会費を安く済ませることが可能ですね。
また大手のネットカフェならシャワーが無料で利用できるため、よく行く方はついでに入ってくればお風呂代の節約に。シャンプーやタオルが使い放題の店舗もありますよ。普段はシャワー派の方も、ゆっくり湯船に浸かりたい時は銭湯もあり。都心部でも400円台の格安銭湯がたくさんあるので、自宅や勤務地の近くで探してみてくださいね。
お風呂に入る回数を減らす
毎日お風呂に入るのが日本人の常識と考えられがちですが、実は約3割の人が毎日はお風呂に入っていないのだとか。とくに一人暮らしをしている若い人たちは「面倒だから」「睡眠時間を優先したいから」という理由で、シャワーすら浴びずに過ごしています。
コロナ渦以降、テレワークが増えたことで誰にも合わず外出もしないという日があり、毎日お風呂に入る必要性が減ったことが原因でしょう。暑い夏は不衛生ですが、冬場で誰にも迷惑かけないのなら、節約と時間の有効活用のためにありかもしれませんよ。つい洗い過ぎてしまう人は、乾燥肌の対策にも効果的かもしれませんね。
光熱費が定額制のマンスリーマンションでお試し住みもあり!
お風呂1回あたりにかかる光熱費と、少しでもそれを節約する方法をご紹介してきました。しかし普通の日常生活を送るうえでお風呂に入らないわけにはいかないので、ある程度のコストがかかってしまうのは仕方がないことですよね。
お風呂以外にもエアコンや照明などの電気、自宅のインターネットにスマホ代など、現代の便利な暮らしには様々な光熱費がかかってきます。物価高が止まらない中、今後どれだけ固定費が上がっていくか恐ろしい思いですが、正しい知識を持って賢く節約していきたいものです。
マンスリーマンションなら電気やガス、インターネットなどの光熱費が殆ど固定。短期間の一人暮らしやお試し同棲、地方への転勤前の短期住みなど、期間限定でどこかに住む場合はマンスリーマンションが気軽です。家具家電付きだから大がかりな引っ越しの必要もなく、電気ガスインターネットがすでに開通済みなので、面倒な手続きを自分ですることもありません。
今後もどんどん光熱費が上がりそうなご時世だからこそ、明瞭会計なマンスリーマンションなら予算が組みやすく、計画的に将来設計が描けそうですね。
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