お役立ちコラム【部屋探し】

大学生のルームシェア、実は大変? メリットと注意点を詳しく解説

海外ではお金に余裕のない学生がルームメイトを募り、部屋を借りてルームシェアすることが一般的です。家賃や物価が上昇の一途をたどっている日本でも、若い人たちの間でお得な居住スタイルとして浸透してきています。ですがルームシェアするには賃貸物件の探し方や注意点など知識がないと失敗しがち。しっかり計画してから始めるのがオススメです。

そこで今回は、大学生に人気のルームシェアについて様々な面から徹底解剖。メリットやデメリット、シェアハウスとの違いなどもご紹介します。生活費を抑えて暮らせるだけでなく、気心知れた人との学生生活は楽しいもの。ぜひ最後まで読んでルームシェア生活の参考にしてくださいね。

ルームシェアって何? 大学生や3人以上でもできる?

そもそもルームシェアとはどんな暮らし方のことでしょうか。安定した収入のない大学生や3人以上でも契約可能かなど、ルームシェアの基本情報についてご説明します。

ルームシェアはひとつの住居で誰かと共同生活すること

ルームシェアとは賃貸住宅で友人や兄弟姉妹、他人と一緒に住むことです。親や恋人と住む場合やシェアハウスとは少し異なります。

それぞれ個室を持ちトイレやキッチンなどを共同で使う場合もあれば、ワンルームですべてのスペースを共有することも。家賃や光熱費の分割方法、生活ルールなどはすべて自己責任で、揉め事が起こった際も自分たちで解決する必要があります。

大学生でもルームシェアは可能。だが注意点も!

社会人としての収入がない大学生でも、連帯保証人をたてれば賃貸住宅の契約は可能です。ルームシェアの場合は同居する全員がそれぞれ契約する場合と、代表者1名のみが契約するパターンがあります。ただし一人暮らしで借りた住宅で勝手に同居するのは契約違反。発覚した際には即退去や罰金を科せられることもあるので注意しましょう。

三人以上のルームシェアも可能! ただし審査は厳しい

ルームシェアに人数制限はないので、家賃をより安くするために3人以上で住むのも可能です。1980年代に流行った3DK物件なら、古くても家賃が安い部屋も多くお得ですよ。金銭面で余裕がある方は、広々とした3LDK以上のファミリー向けマンションが快適でしょう。

しかし、元々入居審査が厳しいルームシェアは人数が多くなるほど通りにくくなります。騒音トラブルや家賃滞納、突然の退去など貸主から見てリスクが高くなるためです。新しい物件ほど審査が厳しいので、家賃が安い築古物件を選べば少し緩くなるかもしれません。

ルームシェアと同棲・シェアハウス・2人入居可の違いとは?

ルームシェアと同棲、シェアハウスは何が違うのでしょうか。また物件の入居条件にある「2人入居可」と「ルームシェア可」との違いについても解説します。

同棲とルームシェアは信用度が異なる

恋人同士が一緒に住む同棲は、ひとつの住居で共同生活を送るという意味ではルームシェアに似た暮らし方。しかし些細なトラブルからすぐに解消しがちなルームシェアは同棲よりも入居期間が短くなる場合が多く、住宅の貸主から見れば信用度は低くなります。そのため同棲での入居審査よりルームシェアの審査の方が通りにくいでしょう。

シェアハウスは運営会社が管理。入居者の負担少ない

シェアハウスとは専用に改修された物件で他人同士が共同生活するもので、個人がそれぞれ契約し運営会社やオーナーが住居と入居者を管理しています。個室には鍵が付いており、水道や電気といった光熱費も定額制がほとんど。

業者による共有部の清掃、運営会社によるハウスルールの設定やトラブルの仲裁など、ルームシェアよりも入居者にかかる負担や責任が少ないのが特徴です。

「2人入居可」は血縁や近い関係が前提

ワンルームや1DKなど本来1人で住むことが多い物件の中で、入居条件の中に「2人入居可」の文言を見かけることがあります。これは「ルームシェア可」の意味ではなく、夫婦や親子、同棲カップルなど血縁関係かそれに近い間柄を指しています。2人入居可の物件だからと勝手にルームシェアすれば、契約違反となってしまいますよ。

ルームシェア・同棲・シェアハウス・2人入居可の違いまとめ

居住形態 ルームシェア 同棲 シェアハウス 2人入居可
住人の属性 友人・他人・
兄弟姉妹など様々
恋人同士 他人 血縁関係か
それに近い者
契約者 代表者1名
または全員
代表者1名
または2名とも
各個人 代表者
責任者 代表者
または全員
代表者
または2人とも
運営会社
オーナー
代表者
入居審査 通りにくい 比較的通りやすい 通りやすい 通りやすい

大学生がルームシェアするメリット

ここからは大学生がルームシェアする際のメリットとデメリットをご紹介します。SNS上でのリアルな体験談とともに、ルームシェアについてより深く探ってみましょう。

メリット①家賃や光熱費が安くなる

ルームシェア最大のメリットは、生活費の大部分を占める家賃や光熱費が分割できること。家賃は一番大きな固定費なので、ルームメイトと分け合えれば大助かりですね。また水道やガス、電気といったライフラインは基本料金が高いため、折半できれば1人当たりの金額が安くなりますよ。

メリット②家事が分担できる

掃除や洗濯、食器洗いなど、一人暮らしでは家事のすべてが自分の負担になってしまいますが、共同生活ならルームメイトと分担できてラク。毎週日曜に一緒に掃除する、担当を決めるなど住む前のルール作りがオススメです。

メリット③寂しくない

就学を機に初めて上京した方など、知らない土地での暮らしは不安感や寂しさでいっぱいですよね。仲の良い友人や兄弟姉妹と一緒に住めば悩みや相談を聞いてもらえ、何かに困った時もお互い助け合いながら暮らせます。同じ大学生同士なら生活パターンが似ていて揉めることも少ないでしょう。

メリット④新たな出会いになることも

ルームシェア専用サイトで同居人を探す場合、それが新たな出会いにつながる可能性もあるでしょう。学内にまだ友達がいない人でも、ルームメイトならすぐに打ち解けて仲良くなれますね。ただし面識のない人間とのルームシェアは危険性もあるので注意が必要です。

大学生がルームシェアするデメリット

デメリット①物件が探しにくい

日本全国に数多ある賃貸物件の中で、わずか3%ほどしかないといわれる「ルームシェア可」物件。とくに血縁関係のない友人同士でのルームシェアは入居審査の壁が高く、なかなか住める物件が見つからないかもしれません。

デメリット②関係が壊れることも

友人とのルームシェアにおける最大のデメリットは、ケンカやトラブルによってそれまでの関係が壊れてしまうこと。せっかく気の置けない友達だったのに、同居が原因で別れてしまうのは非常に残念です。周囲の人間まで巻き込んでしまう可能性もあり、仲が良いからと安易に一緒に住むのはリスクが伴いますよ。

デメリット③1人の時間がない

寂しさが減る分、1人の時間が少なくなるのもルームシェアのデメリットでしょう。それぞれ個室があれば良いですが、ワンルームなど部屋全体を共有するタイプは息がつまってしまう可能性も。ほど良い距離感を保ちつつ、1人になれる空間を確保しておくと良いですね。

デメリット④人を呼びづらい

同性同士のルームシェアでは、ルームメイトがよく知らない異性の友人や恋人を家に呼びにくいでしょう。とくに恋人と部屋の中で仲良くされるとルームメイトは居心地が悪く迷惑。ケンカの原因にもなりかねないため、共通の友人や家族以外は呼ばない方が無難です。

ルームシェアを始める方法と注意点について

ルームシェアするには何から始めれば良いでしょうか。具体的な進め方と注意点について解説します。自信がない方はシェアハウスからスタートするのもオススメです。

まずはルームメイトを決める

友人や兄弟姉妹の中で同居できそうな相手がいない方は、まずはルームメイトを探すことから始めましょう。同じタイミングで上京する級友や、引っ越しを検討している身近な人に声を掛けてみると良いですね。女性の場合はなるべく顔見知りの同性が安心ですよ。またルームシェア専用サイトの掲示板で条件の合うルームメイトを探すのもひとつの方法です。

インターネット上での募集・応募は慎重に

ルームシェア専用サイトの掲示板では条件がマッチするルームメイトを探せるほか、自分で同居人を募集することも可能です。サイト内でメッセージを交換している間は個人情報を明かす必要がなく、途中で違和感を持てば即終了できて安心。都心部では募集・応募者ともに数が多いのでルームメイトが見つかりやすいでしょう。

ただし実際に会う時は必ず人目のある明るい場所にすること、個人情報がバレやすいSNSでは探さないなど、インターネット上でのルームメイト探しには注意してください。トラブルを回避するためには、慎重になりすぎるくらいがちょうど良いですよ。

入居できる物件を探す

ルームメイトが決まったら、一緒に住める物件を探しましょう。すでに入居予定の物件がある場合や、同居人が住んでいる部屋をシェアする時は、オーナーか管理会社に「ルームシェアが可能か」確認が必須です。黙って同居すれば即退去や罰金もあり得るので気をつけてくださいね。

ルームシェアが可能な賃貸は全物件の中でもごくわずか。ポータルサイトに「ルームシェア可」のチェック項目が無い場合は検索してもヒットしません。ある程度絞り込んだ物件に直接問い合わせるか、不動産屋さんに直接相談してみましょう。

シェアハウスの利用も選択肢に

ルームメイトも物件も見つからない場合は、シェアハウスでの共同生活も選択肢のひとつ。友人と一緒に入居できるシェアハウスもあるので、同居人はいるのに物件だけが見つからない時にも対応可能。運営会社が住居・入居者を管理しているためトラブルの際も解決しやすいですよ。家賃や光熱費で揉めることがなく、大事な友達との仲もこじれにくいでしょう。

家具家電が備え付けのシェアハウスなら自分たちで買い揃える必要がなく、一般的な賃貸では高額な初期費用も10~15万円程度に抑えられますよ。大掛かりな引っ越しも不要なため手荷物やスーツケースを使って自分たちで運べます。

気になる共有部に関しては、内覧できる物件を選んで契約前にチェックすることが可能です。キッチン、リビング、浴室、洗面台などの衛生面や管理状態を見ておけば安心ですね。また年齢層、外国人の割合といった入居者データも事前に入手できますよ。

ルームシェアは物件探しが肝心! 困難な場合はシェアハウスで気軽にお試し住み

今回はルームシェアが大学生にオススメの理由と注意点についてご紹介しました。友人や兄弟姉妹と一緒に住めば、家賃・光熱費を抑えて楽しい学生生活が送れますね。しかしルームシェアは可能な物件が少ないのが難点。誰かとシェアしたくても物件が見つからない時は、シェアハウスでの共同生活も選択肢に入れてみてくださいね。

シェアハウスに興味があるけれど不安もあるという方は、お試し住みから始めてみませんか? 1~3か月の短期間で借りられる物件や、同じ運営会社の物件間であれば無料で住み替えできる場合もあるのでお試し住みにぴったり。住んでみたいエリアや予算が決まったら、まずはポータルサイトで気になるシェアハウスを探してみましょう!

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