お役立ちコラム【暮らしのヒント】

同棲の初期費用はいくら?50万、100万、150万など予算別のケースで解説!

この人とずっと一緒にいたい、将来の結婚を考えているなどで同棲を考えていませんか。しかし、同棲を始めるにあたって金銭面での不安はつきものです。

「同棲前にお金はどれくらい準備すれば良いのかわからない」
「お金のトラブルは避けたいけれど、何に気をつければ良い?」

このような不安を持つ方も多いことでしょう。今回は、同棲に必要な初期費用についてご紹介します。具体的な金額がわかると、準備も捗るのではないでしょうか。家賃相場や2人の分担についても詳しく解説します。同棲前に金銭面の不安をなくして、新しい暮らしを始めましょう。

同棲の初期費用、相場はどれくらい?

同棲の初期費用の相場は、一般的に100万円前後と言われます。しかしあくまでも目安の金額です。実際に必要な初期費用は、2人の年収や住む地域、家具家電に求める性能などによって大きく変わります。

初期費用を100万円未満に抑えることも可能な一方で、より快適な生活を求める場合は高額になるケースもあるでしょう。初期費用について、大まかな金額の目安を3つのケースに分けてご紹介します。準備の参考にしてくださいね。

お得に準備を進めたい!初期費用50万円の場合

初めての同棲だからこそ「とりあえず生活して感覚を掴みたいから、軽く始めよう!」という方は、できるだけ費用を抑えた50万円を目安にしてみましょう。たとえば家賃は8万円程度に抑え、家具家電は必要なものだけを購入します。

家具家電はホームセンターのプライベートブランドなどでそろえれば、初期費用を50万円以内に抑えることも可能です。家賃相場は住む地域や物件の条件によって変動しますが、50万円以内を目標に自分たちが暮らしやすいスタイルを見つけていきましょう。

【初期費用の例】

物件 約35万円
引越し費用 約8万円
家具家電 約10万円
合計 約47万円

平均的な初期費用で準備!初期費用100万円の場合

家賃が月10万円程度、家具家電は一般的な機能を持ったものを購入する場合、初期費用はだいたい100万円前後に。100万円は一般的な金額と言われていますが、エリアや条件、家具家電のグレードによって費用は変わるものです。

同棲を始める時期やお部屋に持ち込む荷物の量によって、引っ越し費用は変動します。自分たちの理想の暮らしと予算をすり合わせながら、同棲の準備を進めていきましょう。

【初期費用の例】

物件 約55万円
引越し費用 約15万円
家具家電 約30万円
合計 約100万円

せっかくの同棲で妥協はしたくない!初期費用150万円の場合

将来に結婚を視野に入れているなら、より良い暮らしを始めたいですよね。同棲のために準備する家具家電は、グレードの高いものを選ぶことで、長期的に得することもあります。都心部など家賃相場が高い地域では、2人が満足できる間取りは12万円程度になるかもしれません。ゆとりを持って初期費用を貯める必要がありますね。

【初期費用の例】

物件 約70万円
引越し費用 約20万円
家具家電 約50万円
合計 約140万円

同棲の初期費用には何にどれくらいかかるの?

同棲の初期費用には、何にどれくらいかかるのか具体的な金額を知りたいですよね。ここでは初期費用の相場をご紹介します。今後の2人の生活を考えるなら「同棲を始めるだけ」の予算があれば良いというものではありません。

初期費用にプラスしてある程度の余裕は欲しいものです。1ヶ月分の生活費の目安もご紹介しますので、同棲後の暮らしをイメージしてみてくださいね。

初期費用と生活費の相場 ※家賃10万円の場合

初期費用の相場 生活費の相場
敷金(家賃1ヶ月分) 10万円
礼金(家賃1ヶ月分) 10万円
仲介手数料(家賃1ヶ月分) 10万円
家賃 10万円(※前払い) 10万円
初月日割り家賃(15日分) 5万円
火災保険料 1.5万円
保証料(家賃0.5ヶ月分) 5万円
鍵交換費 1.5万円
引越し費用 15万円
家具家電購入費 30万円
食費(外食込み) 7万円
水道光熱費 2万円
通信費 1.5万円
日用品生活雑貨 1万円
交通費 0.5万円
医療費 1万円
衣服費 1万円
雑費(こづかい込み) 6万円
合計 98万円 30万円/月

同棲時の生活費は、家賃を含めて30万円前後が目安です。食費を節約したり外食を控えたりなどで生活費を抑える方法もありますが、思っていたよりも費用がかかるケースも。快適な同棲生活を送るためには、できるだけ初期費用は抑えておきたいものですよね。

同棲の初期費用、誰が払うの?

同棲の初期費用をどちらがどれくらい負担するかは、カップルによってさまざまなパターンがあります。男性が全額または大部分を負担するケースはよく見受けられます。

しかし男女ともに働いて自立しているカップルが増えたため、初期費用を折半するケースも珍しくありません。2人にとって納得できる方法を話し合って、初期費用の負担割合を決めることが大切です。ここでは初期費用の負担割合について、3つのパターンをご紹介します。

初期費用の折半が向いているケース

初期費用の折半が向いているケースは、お互いの収入が同等で経済的に自立しているカップルです。パートナーと対等な立場でいたいと考えるカップルも、初期費用の折半が向いているでしょう。初期費用の負担割合が同じなので、どちらか一方に負い目を感じることがありません。

長い目で考えると、金銭面で対等な関係を築くことは大切です。特に結婚を見据えている場合、お互いの意思を尊重しあえる関係性は欠かせません。同棲時の初期費用の負担割合を考えているときから、今後も良い関係性を維持できるよう話し合いましょう。

初期費用はどちらか片方が全額負担するのが向いているケース

パートナーの一方が無職や離職予定、求職中などで経済的に余裕がない場合。このようなケースでは、経済的に余裕のある方が全額負担する傾向です。仕事担当と家事担当のように家庭内での役割を明確にしていきたいと考えるカップルも、一方が初期費用を全額負担するのが向いています。

家庭内の役割が明確なので、日々の暮らしはスムーズに過ごせるのではないでしょうか。ただし、全額支払う側は経済的な負担が大きいものです。同棲をする前にしっかりと話し合い、お互いが納得できるようにしてください。

初期費用の負担割合を変えるのが向いているケース

カップル間の収入に差があったり「男性だから多めに出したい」のように強い意志を持っていたりする場合は、初期費用の負担割合を変えても良いですね。たとえば、初期費用の負担割合を収入の多い方が7割、収入の少ない方が3割にするケースが考えられます。

しかし初期費用の負担割合を変えることで、あとになって不満が生じるリスクも。事前にしっかりと話し合い、納得できる負担割合を決めておきましょう。多めに払ってもらったことを引け目に感じないためにも、家事をメインに担当するなどの家庭内の役割分担についても話し合うと良いですね。

同棲の初期費用を抑える方法

一般的に約100万円が初期費用の相場と言われています。しかし、できるだけ抑えて準備を進めたいですよね。ここでは同棲の初期費用を抑える方法を3つ、ご紹介します。

引っ越し時期を変える

引っ越しにかかる費用は、荷物の量や移動距離、時期などの要素が関連して金額が変動します。引っ越し業者の需要が高いシーズンは、高額になる傾向です。新年度や新学期が始まる3~4月、9月は引っ越し業者の繁忙期です。

閑散期(5月~8月、11月~2月)の引っ越しは、費用を大幅に節約できる可能性があります。いつから同棲を始めるのか、2人で話し合い計画的に進めていけると良いですね。お部屋探しも繁忙期を過ぎているため、落ち着いて探しやすいでしょう。

物件選びで条件を見直す

物件選びの条件の見直しも初期費用を抑えるための方法の1つです。築浅や駅チカなどの好条件の物件は、家賃が高くなりやすいもの。敷金や礼金、仲介手数料などの初期費用は、家賃をベースに算出されます。少しでもお得に同棲を始めるなら、条件を見直しましょう。

たとえば駅から少し離れた場所や、築年数が古い物件も検討してみてください。条件の優先順位を見直すだけで、家賃を大幅に下げることもできます。ただし家賃ばかりに気を囚われ過ぎも禁物です。周辺環境や治安などをしっかりと確認し、自分たちに合った物件を選びましょう。

家具家電付き物件を候補に入れる

新生活で使う家具家電を購入するには、ある程度のお金が必要です。少しでも節約するため、家具家電付きの物件を候補に入れてみませんか。お部屋に家具家電は設置済みなので、初期費用を大幅に抑えられますよ。

引っ越しでお部屋に持ち込む必要もありません。引っ越しの負担がほとんどなく、スムーズに新生活を始められることでしょう。お部屋に備え付けの家具家電にはどのようなものがあるのかは、管理会社に確認しておくと安心です。内見ができる場合は、実際に自分たちの目で確かめておきましょう。

同棲を始める前に決めておきたいこと

同棲をスムーズにスタートさせるためには、事前に話し合っておきたいことがたくさんあります。費用の負担割合や家事分担、生活サイクルなどは、後々になってトラブルに繋がる可能性も。お互いが納得できる形を明確に決めておきましょう。

費用負担割合

家賃や水道光熱費、食費など、費用の負担割合を話し合っておきましょう。お互いの収入額が同じ程度の場合は折半でもいいですね。パートナー同士は対等という認識が生まれやすく、同棲後に何か問題が起きてもスムーズに進めやすいでしょう。

収入に差がある場合は、負担割合を調整するのも1つの方法です。たとえば収入が30万円と20万円の場合、負担割合を3:2にするというものです。

2人で暮らすには家賃以外に、食費や日用雑貨費、通信費などの生活費が発生。生活費を項目別に分担する方法もあります。どちらがどの費用を負担するのか、事前によく話し合って決めてくださいね。

家事分担

料理や掃除、洗濯など、家事分担を明確にしておきましょう。お互いの得意不得意や、仕事とのバランスなどを考慮して、納得感がある分担を心がけてください。家賃や生活費を多めにパートナーに出してもらう代わりに、自分は家事を担当するパターンもあります。

家事を「気づいたほうがやる」というルールで同棲を始めようとするカップルもいるかもしれませんね。しかし「気づいたほう」がいつも自分だけで、パートナーは一切気づかないことも。一方だけに負担をかけすぎるリスクがあり、オススメできるルールではありません。お互いを思いやる気持ちを持って家事を分担しましょう。

生活サイクル

起床や就寝の時間、休日の過ごし方など、生活サイクルについても事前の話し合いが大切です。同棲前は別々に暮らしていた者同士なので、生活サイクルは異なっていて当然でしょう。生活サイクルについて話し合い、認識を合わせます。

お互いの生活サイクルが異なる場合は、配慮を持って暮らすことが必要です。たとえば、休日はゆっくり寝たい派と早起き派で起床時間が異なる場合。早く起きたほうはできるだけ静かに過ごして配慮するなど、お互いが快適な生活を送れるように工夫が大切です。

同棲で起こりがちなトラブル事例

楽しいはずの同棲生活ですが、実はトラブルが起こりがちです。金銭感覚や価値観、生活習慣などの些細な違いから大きな問題に発展するかもしれません。ここでは同棲でよく起こるトラブル事例を2つご紹介します。

金銭トラブル

お金についてのルールを決めておくことで、カップル間の大きなトラブルを避けられます。別々に暮らしていたときは「自分の稼ぎは自分のもの」として、使うお金も貯金する額も自由にできました。家賃や生活費などの毎月支払うものがあるので、金銭感覚が合わないとトラブルに発展するリスクがあります。

外食や趣味など、自分がお金をかけたいと思うことでもパートナーにとっては「無駄だ」と感じているかもしれません。自分が日々の暮らしで何にお金をかけているのか、どれくらいの生活費にしていくのかを同棲前によく話し合ってください。

価値観の違い

掃除の頻度や就寝時間、将来のライフプランなど、さまざまな面で価値観が異なることはよくあります。パートナーの生活スタイルが目について、嫌気が差すこともあるでしょう。同棲前に、結婚願望の度合いを確認しておくことも忘れてはいけません。自分はすぐにでも結婚したいと考えているのに、パートナーは「ただ同棲ができれば良い」と考えていることもあります。

価値観の違いから意見が食い違う場合は、感情を抑えて冷静に話し合いましょう。お互いの意見を聞き合うことが重要です。お互いの価値観を尊重し、納得できるポイントを見つけることが大切です。

本格的な同棲を始める前にお試し住みをしてみよう!

同棲は人生の中で大きなイベントの1つです。結婚を視野に入れ、同棲をしようと考える方もいることでしょう。一般的に同棲を始めるためには、100万円前後の費用が必要です。しかし契約するお部屋や準備する家具家電のグレードなどにより、大幅に抑えることもできます。

お部屋探しの条件を見直したり引っ越し時期を変えたりして、賢く節約しましょう。また、初期費用だけでなく、今後の生活についてもよく話し合うことも忘れてはいけません。まずは一緒に暮らすとはどういうことなのか、「お試し同棲」をしてみるのも1つの方法です。お試し期間を設けることでお互いが歩み寄れる暮らし方を見つけられる可能性があり、意見のすり合わせもしやすくなるでしょう。

初期費用を抑えて同棲をするなら、マンスリーマンションの活用もあり。マンスリーマンションは敷金礼金が不要で、お部屋に家具家電が備え付けられています。短期契約ができ、「とりあえずお試し」というときにピッタリ。同棲向きの広い間取りも取り扱いがあります。気になるお部屋を探してみましょう。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。

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