お役立ちコラム【暮らしのヒント】

今、Z世代に狭い部屋が人気上昇中!その理由とメリットを詳しく解説。

毎年春になると、進学や就職で一人暮らしを始める若い人たちが増加します。実家がある地方や郊外市を離れ、都心で新生活をスタートさせる方も多いでしょう。しかし年々上がる一方の物価や家賃に給与が追い付かない昨今、Z世代と呼ばれる27歳以下の若い層を中心に「立地が良く、きれいで安い狭小物件」のニーズが高まっています。

たとえ一人暮らしでも部屋は広い方が快適に思えますが、狭小物件にも狭いがゆえのメリットがたくさんあります。タイパやコスパの良さを重視する若い世代だからこそ、通勤や通学に時間をかけず、生活にかかる費用を最小限に抑えて、時間とお金を自分の趣味や好きなことに使う。そんな今どきの価値観が広く浸透しつつあるようです。

今回は、狭い部屋が人気上昇中の理由と、そのメリットについて詳しくご紹介。狭くても快適に暮らすコツも併せて解説していきます。また狭小物件での新生活を本格的にスタートさせる前に、お試し住みしてみたいという方はマンスリーマンションがオススメです。自分にとって狭い部屋での暮らしがどんなものか、体験するのにぴったりですよ。

都心で一人暮らしする若い世代に狭小物件が人気の理由とは

狭い部屋での一人暮らしは物があふれ、息がつまって気分転換しづらいなどデメリットばかりが思い浮かぶかもしれませんが、実はメリットも多いですよ。どんなところが魅力なのでしょうか。狭小物件の詳細とともに掘り下げて見ていきましょう。

東京都心を中心に10㎡以下の超狭小物件が続々登場

国土交通省が発表している資料によれば、生活に必要な面積の水準は、一人暮らしの場合25㎡以上。不動産会社のアンケート結果でも、単身者が住んでいる部屋の広さでもっとも多かったのは25㎡で全体の18.6%でした。一方で25㎡に満たない部屋に住んでいる方は27.4%と全体の1/4以上。多くの方が水準の広さより狭い部屋で一人暮らししていることが分かります。

狭小物件の広さに関する明確な定義はありませんが、一般的に一人暮らしの場合は15㎡以下のワンルームが当てはまります。最近では東京都心部を中心に10㎡未満の超狭小物件が続々登場。25㎡物件の家賃が平均10万円前後するのに対し、超狭小物件は5~8万円とお得感満点です。キッチン・ロフト付き、リビング約3畳という形が多いようです。

参考:国土交通省「住生活基本計画における居住面積水準」・Woman.Store

狭い部屋の人気理由は「立地が良いのに家賃が安い」こと!

若い世代の一人暮らしに狭い部屋が人気を呼んでいる理由は、やはり家賃が安いことでしょう。ただ安いだけではなく、新築や築浅で清潔感があり、複数路線が走る主要駅まで徒歩5分以内など立地の良さが必須条件。金銭面や衛生面でシビアなのは男性よりも女性といわれているので、狭小物件であってもセキュリティ万全で、バス・トイレ別など設備仕様の充実度ははずせないようです。

タイパ・コスパを重要視するZ世代だからこそ、通勤や通学に無駄な時間をかけず、住まいに多くのものを求めないという価値観が広がっています。最小限まで家賃を抑え、浮いたお金は趣味や投資など自分自身のために使って堅実に暮らす。人生の中で何を重要視するかによって、部屋の広さや快適度はさほど大事ではないのかもしれませんね。

家賃・物価の急激な上昇が狭小物件の人気を押し上げ

東京23区をはじめ、全国の都心エリアにおける賃貸マンションの家賃相場は、2020年以降の3年間で約5%も上昇。同じく物価や光熱費も軒並み値上がりしており、数年前とは金銭の価値が大きく変わっています。それに対して初任給は大卒+1%、高卒+2%と給与が家賃や物価の上昇率にまったく追い付いていない状況で、キャリアが浅い若い人ほど賃料が高い部屋には住めないというのが現状です。

そんな世相を反映して、利便性の高い都心部に「狭くても安くてきれいな一人暮らし用物件」が次々と誕生。人気エリアの9㎡ワンルームは、退去者が出てから次の入居者が入るまでの空室期間が平均14日間と、通常のワンルーム平均30日間と比べて倍の早さで埋まるそうです。それほどまでに、昨今の狭小物件の需要は急速に高まっているといえるでしょう。

参照:OWNER’S STYLE

狭い部屋のメリット5選! 狭いからこそ得するポイントとは

立地が良くて家賃が安くても、狭い部屋での日常生活に耐えられるかな? と感じている方に、狭いからこそ得られる利点について詳しくご説明します。仕事や学業に毎日忙しくて、家には帰って寝るだけという生活ペースになれば、かえって狭い方が便利なこともありますよ。

メリット①駅近・築浅・設備充実の好条件物件が安く借りられる

狭小物件のメリット1位は、なんといっても好条件の物件が安い金額で借りられること。東京23区・シングル用物件の家賃相場は2024年3月時点で10万1,232円(大手賃貸ポータルサイトなど参考)。人気が高い港区や目黒区、渋谷区の駅徒歩10分内物件であればもっと高くなるでしょう。

狭小物件であれば、駅からの近さや物件の新しさ、洗面所やインターフォン完備など充実した設備仕様はそのままに、月額2~5万円ほど安い家賃で借りられます。それは年間に換算すれば24~60万円も浮くこととなり、趣味や貯蓄などほかのことに充てるお金が増えるのです。

冷暖房の効率が良く光熱費が安い

部屋が狭いとエアコンをつけても冷暖房の効率が良く、広い部屋と比べて光熱費を安くまかなえます。また照明機器も少なくてすむうえに、1つ点灯すれば部屋全体が明るくなるので節電になるでしょう。狭い部屋は契約アンペア数自体が低いことが多いので、電気代の基本料金も安くなる可能性がありますよ。電気やガスといった生活に必要不可欠な光熱費が急騰している中で、少しでも出費を減らせるのはありがたいですね。

掃除や整理整頓がしやすい

生活スペースが狭ければ、その分掃除がラクになりますよ。掃除機を収納する場所がない場合は、ワイパーやウェットシートでの拭き掃除だけでも十分きれいになるでしょう。短時間・少労働ですむのでこまめに掃除するようになり、広い部屋より清潔感を保てるという方も多いようです。どこに居ても部屋の隅々まですぐ手が届くため、出した物をしまったり整理整頓がしやすいのも狭い部屋のメリットですね。

無駄な物を増やさなくなる

狭い部屋で暮らしていると、おのずと物を増やさなくなります。そもそも収納場所が狭い、もしくはまったくないので、何かを買いたいと思った時に厳選する力が身につくでしょう。ネットショッピングや街中での衝動買いは、「大して必要なかった」という無駄なお買い物が多いもの。本当に必要な物だけにお金を使う癖がつけば、浮いた家賃分と合わせてかなりの節約になりますね。

ほとんど動かず部屋中に手が届く

毎日疲れて帰宅した後はなるべく動きたくないですよね。トイレに移動するのも億劫に感じるほどでしょう。部屋が狭いと歩いて移動する必要がほとんどなく、冷蔵庫から物を取り出すのも座ったままできて行動がとてもラクになりますよ。手を伸ばせばほとんどの物に手が届くため、出しっぱなしにすることが減り部屋の片付けにもなりますね。

狭い部屋のデメリットと、狭小物件に向いている人

狭い部屋にはもちろんデメリットもありますよ。しかしそれらの問題点よりメリットの方が上回ると感じた方は、狭小物件に向いているでしょう。部屋の狭さがストレスとならないよう、自分にとって何が重要かしっかり知っておくことが肝心ですね。

狭い部屋のデメリットは「収納がない」「人を呼べない」など

15㎡以下の狭小物件でもっとも困るのは「収納場所が少ない」ことでしょう。普通は1~2箇所設置されているはずのクローゼットがまったくない部屋もあり、棚やチェストを置くにも場所が限られているため物の収納には苦労します。また「キッチンが狭くて料理がしづらい」「狭くて息がつまる」「気分転換できない」といった声もありますよ。

居室が狭いために「においがこもる」「隣の生活音が響く」といったデメリットも。バルコニーがなく、乾燥機を設置するスペースもないため、「洗濯物は部屋干し」というのも狭小物件の特色です。また部屋が狭いので「人を招くことができない」方も多いようです。

「住まいに様々な役割を求めない」人ほど狭小物件に向いている

狭小物件の最大のメリットは便利で安いことですから、仕事や勉強が忙しくて「自宅には寝に帰るだけ」という人や、「会社近くにセカンドハウスを持ちたい」と考える方は狭小物件に向いています。また「狭い空間の方が落ち着く」「物を持ちたくない」「家に人を呼ばない」という方も、部屋の狭さはあまり気にならないでしょう。しかし狭い空間で長時間過ごすと知らない間にストレスが募ることもあるので、総体的に部屋で過ごす時間が少なく、住まいに様々な役割を求めない人にオススメです。

部屋が狭くても心地良く暮らすコツをご紹介!

一般的な一人暮らし用物件より居室が狭い場合、快適に暮らすにはどうすれば良いでしょうか。家具のチョイスやレイアウトの仕方、上手な収納アイデアなど、ちょっとした工夫ひとつで狭い部屋が心地良い空間に変わりますよ。

部屋が狭くてもレイアウトの工夫で広く使える

どれほど部屋が狭くても、床が見える「余白スペース」を作ると部屋を広く使えますよ。ソファやベッド、家具などは壁・窓側に配置し、真ん中部分を少し空けておくだけで開放感あるレイアウトが出来上がります。また小物や家具の色調を揃えて、なるべく背の低い物を置けばごちゃごちゃせず圧迫感も感じにくいでしょう。ちなみに部屋が広く見える色は白。真っ白が苦手な方はベージュやライトグレー、パステルカラーを選ぶと良いですね。

物を最小限まで減らしつつ、便利グッズを駆使して上手に収納

狭小物件で快適に生活するには、とことん物を減らすのが必須。プチミニマリストになって最小限の荷物で暮らしましょう。どうしても家具を置く場合は収納付きベッドなど多機能な物を選び、突っ張り棒やワゴンといった便利グッズを駆使して、部屋の中が物で散乱しないように気をつけたいですね。また超狭小物件は部屋の形によってベッドを置ける長さが足りないことも。布団がクッションになる商品や、ソファベッドがオススメです。

■オススメの便利グッズ

季節外の物は宅配型トランクルームで保管

様々な工夫を施しても、季節外の衣類や小型家電など部屋に入り切らない物が出た時は、段ボール箱サイズの荷物を倉庫内で保管してもらえる宅配型トランクルームが最適。温度・湿度・セキュリティ管理が万全で、利用中の月額料金だけ支払うシンプル会計です。宅配便を利用するので自宅から一歩も出ずに集荷・配達が可能。また荷物を1点ずつ写真撮影してくれるサービスもあり、スマホのアプリで自分が預けた物の確認や出し入れができますよ。

■オススメの宅配型トランクルーム

マンスリーマンションでのお試し住みで狭い部屋での暮らしを体験!

通常より家賃が安く、さらに主要駅から近い・築浅できれい・設備が整っているなど好条件が揃った狭小物件。しかし狭い部屋での生活は予想するよりはるかに向き不向きがあり、実際に住んでみないと自分に合っているかどうかは分かりません。入居してから「やっぱり無理」となっては、初期費用など高額なお金が無駄になってしまいます。

マンスリーマンションなら月単位で契約できるため、気軽なお試し住みにぴったり。希望エリアのコンパクトなお部屋を借りて、狭い部屋での一人暮らしを体験してみましょう。家具家電付きで電気やガス、インターネットなどのライフラインも開通済みだから、カバンひとつで入居可能。余計な家具を購入する必要もなく、狭小物件での暮らし方がイメージしやすいですね。興味がある方はぜひ一度チェックしてみてください!

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