憧れだけでは無理!?「ホテル暮らし」の理想と現実をまとめて解説
「ホテル暮らし」と聞くと、とても優雅な毎日を送れていそうなイメージがありませんか。InstagramやYouTubeなどでホテル暮らしをしている人のキラキラとした発信内容。「いつか自分もホテル暮らしをしたい」と、目標を掲げる方もいることでしょう。しかし憧れているホテル暮らしの現実は、それほど甘くはありません。
今回は、ホテル暮らしの理想と現実について詳しく解説。ホテル暮らしを検討するときに知っておきたい情報をまとめてご紹介します。憧れだけでなく、現実もしっかりと把握することが大切です。自分に合ったライフスタイルを選択するヒントにしてくださいね。
ホテル暮らしに憧れる人が増加している理由
働き方が多様化したことにより、ホテル暮らしに憧れる人が増えていると言われています。2020年頃から世界的に流行した新型コロナウイルスの影響で、多くの会社でテレワーク導入が一気に進みました。
またフリーランスやノマドワーカーといった、自由な働き方をする人が増えてきています。会社に出社する必要がなく、自分の好きなところで自由に過ごせるのです。リゾート地や観光地が近いところに住み、仕事の合間に適度にリフレッシュするライフスタイルを叶える「ホテル暮らし」は、とても素敵な選択に見えますね。
芸能人やインフルエンサーなどからのSNS発信もキラキラした生活に憧れる人を増やしています。堀江貴文さんや元宝塚トップスターの大和悠河さんがホテル暮らしをしていることで有名です。
理想を叶えるホテル暮らし
憧れを持つ人が増えているホテル暮らしとは、どういったものなのかを見てみましょう。通常の賃貸物件にはないメリットが、ホテル暮らしにはありますよ。
館内施設が使い放題
さまざまな館内施設が宿泊者限定で自由に利用できる点は、ホテル暮らしの大きな魅力です。たとえば、ホテルにプールを設置しているところでは、仕事の合間に泳いで気分転換したり運動不足解消したりができます。トレーニングルームやヨガスタジオなどで適度に体を動かせるフィットネス施設があるホテルも。体のメンテナンスにピッタリのスパを完備したホテルもあり、マッサージやエステ、ボディトリートメントなどの施術でリフレッシュができそうですね。
ホテルで暮らすなら仕事が捗る空間も欲しいところ。コワーキングスペースを併設したホテルもあります。部屋とは異なる開放感のある場所で、快適に仕事が進められるでしょう。
ライフラインの契約手続きが不要
通常の賃貸物件は、入居日に合わせてライフラインの契約手続きが必要です。ガスの開栓やインターネットの開通工事などに立ち会いを求められることもあるでしょう。新生活をスタートする際にはライフラインの手続きが、ホテル暮らしでは一切不要です。水道や電気が通り、インターネット環境も整備されています。
賃貸物件の契約では、保証人を探したり収入を証明するものを用意したりなど、入居審査を受けるための準備が必要です。審査には数日〜1週間ほどかかるケースが多く、すぐに入居できない点もデメリットでしょう。しかしホテルは、あくまでも宿泊施設です。ホテル暮らしは入居審査がなく、チェックイン手続きだけ。退去はチェックアウトするのみなので、いつでも移動ができます。自由度が高く、自分のライフスタイルに合わせられるのは、ホテル暮らしの魅力ですね。
初期費用の軽減
初期費用の負担をなるべく軽減したい方にもホテル暮らしはオススメです。賃貸物件を契約すると、敷金や礼金が発生します。敷金と礼金の目安は、それぞれ家賃の1〜2ヶ月分です。敷金は退去後に返金されるものの、入居時には数十万円の費用が大きくのしかかります。家具や家電製品も買いそろえなくてはいけません。置けるサイズを測ったりレイアウトを考えたりするのも負担でしょう。
ホテル暮らしでは敷金や礼金が不要です。部屋には必要な家具や家電製品がそろっています。クローゼットやテレビ、ベッドなどの大型家具がすてにレイアウト。冷蔵庫やポット、ドライヤーなどの家電もあります。ホテル暮らしなら初期費用を大幅にカットできますね。
自分の身の回り品を持ち込むだけで新生活が始められるのは、引っ越し費用の軽減にもつながるでしょう。繁忙期に引っ越す場合、数十万円もかかるケースもあります。退去する際も、持ち込んだ荷物を運ぶだけなので、身軽な移動が可能です。
甘くないホテル暮らしの現実
ホテル暮らしには魅力的な点がありますが、その裏側には厳しい現実が潜んでいることを知っていますか。ここでは、甘くないホテル暮らしの現実を見てみましょう。デメリットも把握したうえで、ホテルで自分に合った暮らし方ができるのかを判断してくださいね。
生活コストがかかる
敷金と礼金が不要で、初期費用を大幅に抑えられる点が魅力のホテル暮らし。しかし生活コストにも念頭に置く必要があります。たとえば食事について考えてみましょう。ホテルの部屋にはキッチンなく、食費を抑えたいと思っても自炊ができません。外食やコンビニエンスストアでの購入、ルームサービスの利用などが食事方法として考えられますよね。自炊ができない生活は、食事にかかる費用が割高になる傾向です。
衣類を洗濯するのにもコストがかかります。部屋に洗濯機がないため、ホテルのクリーニングサービスかコインランドリーを利用することに。クリーニングサービスよりコインランドリーの方が費用を抑えやすい可能性がありますが、小さな金額でも積み重なるとそれなりの出費です。
部屋でくつろげない
部屋でゆっくりくつろげないこともホテル暮らしが負担に感じるポイントです。ホテルはスタッフが定期的にルームクリーニングをおこないます。自分で掃除をする手間がありませんが、ルームクリーニング中は部屋から退出しなくてはいけません。自分の部屋なのにもかかわらず、くつろげない時間があることにストレスを感じるかもしれません。
自分がリラックスできる服装では、館内を移動するにはふさわしくないことも。共用部分へ移動する前に、部屋着を着替える手間が必要です。通常の賃貸物件では貴重品を部屋に置きっぱなしができますよね。しかしホテル暮らしでは部屋に金庫がない場合、常に携帯することが基本です。
ホテル暮らし中に友人や家族を部屋に呼びたいと思っても、できないケースが多いでしょう。友人や家族をホテルに呼びたいときは、ロビーやラウンジを利用します。オープンなスペースのため、プライバシーに欠ける点がデメリットです。
住まいとして認めてもらえない
ホテルで暮らしていると、周囲から住まいとして認めてもらえないかもしれません。一部の会社で、福利厚生サービスの一環として家賃補助を実施している場合があります。しかしホテルはあくまでも宿泊施設のため、家賃補助が適用されない恐れも。ホテル暮らしでは長期滞在しても住民票の異動ができません。住民票の異動ができないため、免許更新が発生した場合はもともと住んでいたエリアへ。ホテルがある場所で免許更新ができないのは、大きなデメリットでしょう。
郵便物や宅配便の受け取りに困る点にも注意しましょう。ホテルのフロント預かりは可能ですが、部屋へ直接届けてもらえません。自分でフロントまで受け取りに行く手間が面倒に感じる場合があります。
ホテルは暮らし方に制限が出やすい点にも注意してください。賃貸物件によって、犬や猫などのペットを飼えるところがあります。ペットとともに暮らす生活は癒やしがあり、ストレスも溜まりにくいでしょう。しかし基本的にホテルでペットは飼えません。自分の理想の暮らしができないことに念頭に置いてくださいね。
室内設備に不満が出やすい
一見快適に見えるホテルの室内設備も長期滞在で、不満が出やすいでしょう。ホテルは、宿泊が目的の施設なので、部屋の照明が全体的に暗めの設定です。ほんのりと暗め照明で、リラックスできる空間を演出。しかし長期的にホテルに宿泊する場合、照明の暗さに不便に感じるかもしれません。
空調を自由に変更できない点もホテル暮らしのデメリットです。ホテルは全体で空調を統一している場合が多く見受けられます。ホテルに泊まった翌日、喉に違和感を持った経験はありませんか。ホテルは気密性が優れているため、管理された空調により室内が乾燥しやすくなっています。自分でできる湿度調整に取り組むことが必要かもしれません。たとえば、濡れたタオルをハンガーに吊るしておくと、乾燥し過ぎを防げますよ。
収納スペースや冷蔵庫の大きさに不満を持つことも。部屋にたくさんの荷物を持ち込めないため、置き場所に困る可能性があります。また冷蔵庫もコンパクトサイズなので、買い置きのしにくさも不満が出やすいポイントでしょう。
ストレスがたまりやすい
ホテルの間取りや立地の条件が原因で、ストレスのたまりやすさが懸念されます。ホテルは宿泊施設なので、日中の過ごしやすさはそれほど考慮されていません。そのため部屋の窓が北向きだったり、背の高いビルに囲まれていたりなどで日中の日当たりに不満が出る恐れも。照明を付けても薄暗いのでパソコン作業や読書のしづらさにストレスを感じやすいでしょう。
部屋の間取りもストレスの原因に。ホテルは、ベッドとデスクなど必要最小限の家具をレイアウトしたコンパクトサイズの間取りです。そのため、「室内で体を動かして気分転換したい」と思っても物足りなさを感じやすいでしょう。ベランダがないところも多く、外の空気を吸ったり日光を浴びたりが難しい点もデメリットです。気分転換で外の空気を吸うには、毎回外出する必要があります。
隣の部屋から水音や廊下の足音が響くなど、防音性能にも問題があるケースも。断続的な音が発生すると、ストレスがたまりやすいでしょう。
ホテル暮らしみたいなライフスタイルを叶えるマンスリーマンション
SNSやブログでよく見かける魅力的なホテル暮らし。清潔で家具付きの部屋に住み、サービスが充実しているため、快適な生活が送れそうな印象を受けますよね。しかし素敵に見えるホテル暮らしの実態は、詐欺的な情報商材やマッチング勧誘につながることの多いのです。また実際に住んでみると、デメリットの大きさに悩むケースも多々あります。
ホテルのような自由度と費用を抑えた暮らしをするなら、マンスリーマンションがおすすめです。マンスリーマンションには家具家電が付き、ホテルにはないキッチンあります。自由に自炊や洗濯が可能です。気に入った間取りを選べたり、ベランダに出て気分転換したりなど、自分好みの生活を送れます。ホテル暮らしには厳しい現実があることを踏まえ、マンスリーマンションを検討してみると良いでしょう。
マンスリーマンション暮らしの魅力
最後にマンスリーマンション暮らしの魅力をご紹介します。「通常の賃貸物件より自由に暮らしたい」「ホテルより快適な住環境を選びたい」という方は、ぜひマンスリーマンションを検討してみませんか。
長期利用で費用負担軽減
長期滞在するなら、ホテルよりもマンスリーマンションの方が費用を抑えられるでしょう。マンスリーマンションには、利用期間の長さに応じて割引があります。一方でホテルには、長期滞在しても基本的に割引サービスがありません。
家具付きのマンションは滞在期間で名称に違いがあり、1ヶ月未満はウィークリー、1ヶ月以上はマンスリーと呼ばれています。長期の利用になるほど、1日あたりにかかる費用を割引するケースが多めです。たとえば滞在が1ヶ月だけの短期間よりも3ヶ月や6ヶ月などの長期利用の場合は、割引率がより高く設定されています。
新型コロナウイルスの影響で、ホテル暮らしに興味を持つ方が増えました。その結果、長期滞在する人が増加し、一部のホテルでは連泊プランが登場。しかしホテル側は需要に合わせて価格を変動させたいので、長期利用に対して気軽に割引を行いにくい理由があります。そのためマンスリーマンションほどの長期割引は基本的にありません。
賃貸物件のような自由さ
賃貸物件のような自由さを求めるなら、マンスリーマンションがおすすめです。マンスリーマンションには、キッチンがあるためいつでも自炊ができます。外食の回数を減らし、食費を抑えやすい住まいでしょう。
宿泊はできないもののホテルとは異なり、友人や家族を部屋に呼ぶことも可能です。「ロビーやラウンジでは、周囲の人が気になってくつろげない」というホテル暮らしのデメリットがカバーできます。リラックスして部屋で過ごせるのはマンスリーマンションの魅力です。賃貸物件のような過ごし方ができるものの、契約手続きはとても簡単。敷金と礼金、保証人が不要なので、ホテル暮らしの良さもありますよ。
間取りや設備を選択可能
ホテルでは室内設備や間取りは自由に選べませんでしたよね。間取りや設備を自由に選択できるマンスリーマンションは、充実の新生活が送れるでしょう。たとえばキッチンまわりでは、IHコンロとガスコンロ、コンロの口数などに選択肢があります。宅配BOXを設置した物件もあり、不在にしがちな方でも荷物の受け取りが可能。設備がホテルより充実しています。自分のライフスタイルに合った物件を選べるので快適な生活が送れるでしょう。
広い間取りの部屋が選べることも魅力の1つです。家具家電を置いても広々とした空間があり、ゆとりある暮らしができます。一人暮らし用のシンプルな1Rからファミリー向けの間取りまで、さまざまな選択が可能です。
まとめ
芸能人やインフルエンサーなどのSNS発信から、ホテル暮らしに憧れを持つ方が増えています。ホテル暮らしを満喫できるのは、ほんの一握りの人だけです。実際は生活コストがかかったり部屋でくつろぎにくかったりなど、厳しい面もたくさんあります。
初期費用を軽減でき、ライフラインの契約手続きが不要な点がホテル暮らしの魅力です。同じようなメリットは、マンスリーマンションも持っています。マンスリーマンションでは、通常の賃貸物件のように自炊したり部屋でくつろいだり。ホテルと賃貸物件のいいとこ取りをした暮らしができます。
ホテル暮らしに憧れている人は、マンスリーマンションで素敵な日々を実現しませんか。間取りが自由に選べるので、快適な生活が送れるでしょう。
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