お役立ちコラム【部屋探し】

「レオパレス」「マンスリーマンション」「普通の賃貸」の違い。それぞれ詳しく解説!

これから住むお部屋はどんなところにしようか、物件情報のポータルサイトを見て、検討するのは楽しい気持ちになりませんか。しかしその半面、自分の条件に合うところが見つからず悩む方も多いと思います。

どうせなら最初から何でもそろった家具家電付きマンションにしようか、と思った時。そういえばCMで有名なレオパレスと、よく聞く「マンスリーマンション」。違いはなんだろう?と疑問に思ったことはありませんか。

今回の記事では、レオパレスとマンスリーマンション、通常の賃貸はそれぞれ何が異なるのかを詳しく解説します。注意点や選び方など、多くの方が悩むポイントを集めました。お部屋探しで「どのタイプを選ぼうか」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

「レオパレス」とは

そもそもレオパレスとはどんな賃貸物件を扱う会社なのでしょうか。まずは、レオパレスについて、扱う物件や料金体系について詳しくご紹介します。また、レオパレスとマンスリーマンションのどちらにしようか迷ったときの選び方もポイントを押さえましょう。

レオパレスはマンスリーマンションを扱う会社

一般的に家具家電付き物件のことを「マンスリーマンション」と呼び、レオパレスはそのマンスリーマンションを扱う会社の一つです。マンスリーマンションは年単位の契約が一般的な賃貸物件とは異なり、1ヶ月や2ヶ月のように短期間の契約を前提にしています。

レオパレスをはじめマンスリーマンションには、物件には家具や家電が備え付けられています。自分で家具家電をそろえる手間や費用を削減できる点が魅力です。

レオパレスとその他マンスリーマンションは、短期契約向きの家具家電付き賃貸という面では同じです。レオパレスとその以外では、会社が異なるため多少の違いはあるかもしれません。たとえば、備え付けの家具家電の種類やサービス面などで会社ごとに特徴があるでしょう。

レオパレスの料金体系

レオパレスの料金は賃貸契約と短期プランの2つに分かれています。2つのプランには、最低何日以上から利用できるのかが決められています。支払い方法にも違いがあるため、注意が必要です。プランの特徴を表にまとめました。

契約プラン 利用期間 支払い方法
短期プラン 30日~180日 一括前払い
賃貸契約 1年~ 毎月支払い

短期プランは最大100日までの契約しかできませんでしたが、2023年4月にプランをリニューアルして、上限が180日まで延長に。1日単位で細かく設定できるため、利用したい日数で契約ができます。賃貸契約は2年ごとに更新があり、1年未満の退去では違約金の発生に注意が必要です。

料金の支払い方法も異なります。賃貸契約は毎月家賃を支払うものなので、多くの方に馴染みのある支払い方法でしょう。短期プランは利用期間に発生する家賃や費用などをまとめて前払いが基本です。

レオパレスかその他のマンスリーマンションか迷うとき

短期で暮らすお部屋探しでは、レオパレスか他のマンスリーマンションにしようか悩む方も多いのではないでしょうか。レオパレスは全国的に有名な企業ですが、お部屋探しは知名度で選ぶ必要はありません。料金と設備、立地の3つをポイントにして、住みたいお部屋を探すと良いでしょう。

料金は、家計への負担にも関わるためとても重要なポイントです。レオパレスは短期プランと賃貸契約の2つ料金体系を持っていますが、他のマンスリーマンションでもさまざまなプランを提供しています。利用期間に応じた料金の違いや特典、割引などを比較して自分の予算に合う物件を見つけましょう。

とくに1~2カ月などの短期利用の場合、レオパレスでは全額前払いしか選択肢がありませんが、ほかのマンスリーマンション会社では分割払いに対応しているところもあります。

自分の支払い計画にあった会社を選ぶのが、一番よいでしょう。

レオパレスとその他のマンスリーマンションでは、備え付けの家具家電に差があるかもしれません。自分が暮らすうえで必要な設備がそろっているのかを確認しましょう。高速の光インターネット付きで回線速度に問題がないという点をチェックするのもオススメします。

最寄り駅の利便性や周辺環境を確認することも大切です。自分のニーズに合う立地の物件を選んでください。

レオパレスを選ぶ際の注意点

「レオパレスにしよう」と考えたときには、他のマンスリーマンションと異なる点があることを理解したうえで選んでくださいね。ここでは、レオパレスの物件を選ぶ際の注意点を2つご紹介します。

契約期間に柔軟性がない

レオパレスは、契約期間には柔軟性がないという点に注意が必要です。短期利用でも30日以上の日数にしか対応していないため、1週間や2週間のウイークリープランはありません。たとえば、2週間程度の出張や大学受験のための上京で1週間ほど利用したいときなどには、レオパレスは向いていないでしょう。

1ヶ月未満の利用には、ウィークリープランを提供しているマンスリーマンションやウイークリーマンションを選ぶ方がオススメです。どれくらいの期間を利用しようと思っているのかをよく考えて、レオパレスかその他のマンスリーマンション、ウイークリーマンションを検討してください。

提供される物件に限りがある

レオパレスは自社管理物件に限定して提供しているため、物件に限りがある点にも注意してください。自社管理物件とは、不動産会社が仲介と管理の両方に対応している賃貸物件のことです。複数の業者を扱うマンスリーマンションのポータルサイトなら、さまざまな会社の物件から選べるでしょう。たくさんの選択肢の中から探すには、複数の業者を扱うマンスリーマンションのポータルサイトの活用がオススメです。

自社管理物件しか扱っていないレオパレスでは、お部屋探しに制限があるように感じることも。レオパレスだけでなく、マンスリーマンションのポータルサイトに検索される物件のどちらも比較し、予算や条件に合った理想的なお部屋を見つけましょう。複数の選択肢を見て決めることが重要です。

マンスリーマンションと普通の賃貸物件の違い

レオパレスを含めたマンスリーマンションは、普通の賃貸物件と何が異なるのでしょうか。マンスリーマンションの特徴をご紹介しますので、その魅力に迫ってみましょう。

敷金礼金

マンスリーマンションと普通の賃貸物件のもっとも大きな違いは、敷金礼金の有無。マンスリーマンションには通常、敷金礼金が不要です。

賃貸物件では敷金と礼金に、それぞれ家賃の1~2ヶ月分の金額が要求されます。家賃10万円のお部屋では、入居前に20~40万円もの大金が必要に。敷金は家賃滞納に備えたり、退去時に原状回復でかかる費用を捻出したりするためのものです。

退去時には余った分は返却されますが、どれくらい返ってくるかはわかりません。礼金は大家さんへのお礼の意味があるため、返却されないものという認識を持ちましょう。マンスリーマンションなら敷金礼金を支払う必要がないため、その分初期費用を抑えて新生活を始められますよ。

家具家電

一人暮らしを始める際には、家具家電が必要ですよね。どこに置こうか考えたり、入るサイズを測ったりなど、手間や時間がかかります。冷蔵庫や洗濯機などの大型の家電を買うのにも費用が発生し、家計の負担です。

マンスリーマンションのお部屋には家具家電が備え付けられています。自分で用意する必要がなく、入居や退去の際の引っ越しが手軽にできる点が魅力です。家賃だけで見ると、マンスリーマンションは高く感じられるかもしれません。しかし、備え付けの家具家電を含めた価格なので、通常の賃貸物件を借りて自分で買いそろえるよりは安い場合もあるでしょう。利用期間を考え、どちらがお得に暮らせるのかをシミュレーションをオススメします。

ライフラインの契約

引っ越し前後で慌ただしくしているときに、水道や電気、ガスを契約し開栓・開通を申し込むのは負担に感じる方が多いのではないでしょうか。開栓時に立ち会いを求められる場合もあり、予定を合わせるのも大変ですよね。

マンスリーマンションではライフラインの契約は不要なことが多く、入居時の負担を大幅に軽減できます。高速の光インターネット完備のお部屋もあり、通常の賃貸物件に比べて楽に新生活を始められるでしょう。

マンスリーマンションは、水道や電気、ガス、インターネットの料金が家賃に含まれているケースもありますが、別途請求される場合もあります。入居前には、どのような料金体系なのかをよく確認してくださいね。

契約の更新

通常の賃貸物件は2年契約のケースが多く、契約満了後にさらに住み続けるには更新が必要です。一方でマンスリーマンションには、契約更新がありません。入居時点で、どれくらいの期間住むのか決めて契約しているため、1ヶ月や3ヶ月などの所定の期間に達したら退去します。では、事前に決めた期間より長く住むにはどうするのでしょうか。

更新がないマンスリーマンションでは、再契約もしくは契約延長をおこないます。ただし、再契約や契約延長をしたからといっても、同じ部屋に住み続けられる保証はありません。そのお部屋に次の予約が入っている場合は、再契約や契約延長を希望しても退去しなくてはいけません。空きがあれば同じ部屋に住めることもありますが、別の部屋に引っ越しが必要です。

最初に契約していた期間より長く、マンスリーマンションに住みたくなったと言う場合は、不動産管理会社に早めの相談をオススメします。

最低契約期間

マンスリーマンションと通常の賃貸物件は、最低契約期間に大きな違いがあります。マンスリーマンションは、利用期間を決めたうえで契約するものです。期間が終了すると退去になるため、長く住むだけでなく、出張やワーケーションのように特定の期間だけお部屋を借りたい場合に適しています。

一方で通常の賃貸物件では、一般的な契約期間が2年です。さまざまな事情により住み続けるのが難しく、契約の途中で解約することもあるでしょう。途中解約しても違約金が発生することはほとんどありません。ただしあまりにも短期間で解約したり、契約書に解約金の記載がある場合は、違約金請求の恐れがあるため、注意してくださいね。

通常の賃貸物件の最低契約期間ほど住まないと事前にわかっている方は、マンスリーマンションを検討したほうが良いかもしれませんね。

マンスリーマンションと普通の賃貸物件で迷ったら

マンスリーマンションと普通の賃貸物件のどちらを選ぼうかで迷ったら、コストパフォーマンスとそれぞれの住まいの特徴をよく比較して判断しましょう。

1年以上同じ場所に暮らすつもりなら、基本的には通常の賃貸物件がオススメです。通常の賃貸物件は長期契約が前提で、更新して住み続けられます。敷金や礼金の負担がありますが、備え付けの家具家電がない分、家賃が相対的に安くなるでしょう。長期的に住むことでメリットをより感じられます。

1ヶ月や数ヶ月の短期利用を予定している場合は、マンスリーマンションが向いています。マンスリーマンションは敷金礼金が不要で、家具家電が備え付けられているため、手軽に入居ができます。家具家電があるため家賃は少し高く感じられるかもしれませんが、引っ越しの負担が軽く、少ない荷物を持ち込むだけで新生活を始められる点が魅力の住まいです。

滞在期間や家計の状況をよく考え、長期的に安定して住むならの賃貸物件、短期的な住まいを求める方はマンスリーマンションを検討してみてくださいね。

レオパレスだけじゃない!豊富な選択肢の中からマンスリーマンションを選ぼう

レオパレスは、短期間の契約を前提にしたマンスリーマンションを扱う会社の名前です。通常の賃貸物件では、年単位の契約を前提にしていたり、敷金と礼金が発生したりします。しかしレオパレスなどのマンスリーマンションでは敷金と礼金がなく、短期間の契約が可能です。長期で住むお部屋を探している場合は、マンスリーマンションより通常の賃貸物件のほうがお得に暮らせるでしょう。

レオパレス以外の会社でも豊富な物件があり、支払い方法やプランをさらに自由にできるメリットもあります。自分のライフプランと照らし合わせて、ピッタリの住まいを探してくださいね。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。

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