お役立ちコラム【暮らしのヒント】

「シェアハウスはやめとけ」といわれる噂の真相。その理由と実態を徹底解説!

都心部の便利な立地でお得に暮らすなら、シェアハウスも候補のひとつ。完全な一人暮らしでは住めないような駅近物件でも、シェアハウスならリーズナブルな家賃で住むことが可能です。しかし赤の他人とひとつ屋根の下で暮らすには、ストレスやトラブルが付きもの。「シェアハウスはやめとけ」という声がネット上にはあふれています。

そこで今回はシェアハウスでの生活における様々なデメリットを大調査。プライバシーがない、音や衛生面が気になるなど、共同生活ならではのマイナス要素がたくさんあるようです。またデメリット面を少しでも回避する方法や、シェアハウスに向いているタイプについてもご紹介しますよ。ぜひ物件探しの参考にしてみてくださいね。

「シェアハウスはやめとけ」といわれる理由とは? シェアハウスのデメリットを大調査

実際にシェアハウスで生活すればどんなデメリットがあるのでしょうか。経験者の声を交えながらその実態について大調査してみました。

他人との共同生活にストレスが溜まる

シェアハウスのデメリットは、何といっても他人と生活することで色々なストレスが溜まってしまうこと。仕事や学校でも気を遣い、自宅に帰っても人に気を遣ってゆっくり休めない。

ほかの住人との価値観や常識、衛生面の違いにイライラしたり、逆に人に怒られて委縮してしまうこともあります。家族のように甘えが通用しないからこそ、家の中でリラックスできない方もいるでしょう。一般的なマンションと違って部屋同士の壁が薄いので、他人の生活音も気になります。

とくに夜中の音や話し声はよく響くため眠れないことも。個室以外の部屋タイプはプライバシーが確保できず、男女混合のシェアハウスではお互いの目が気になって落ち着けない場合もあるようです。住人同士とコミュニケーションを取れば仲良くなれる一方でトラブルも多発。性格が合わない住人とも顔を合わさなければならないのはストレスですね。

■シェアハウスのストレスポイント

  • プライバシーが守られない
  • 他人の生活音や話し声が気になる
  • 私物や食べ物がなくなる
  • 嫌いな住人がいる
  • 異性の目や防犯面が気になる
  • ルールが厳しい
  • 友達や恋人を呼びにくい

衛生面での価値観が違いすぎて耐えられない

きれい好きな人にとって、シェアハウスでの暮らしは衛生面でのストレスが大きいかもしれません。トイレや洗面所、浴室といった水回りを汚してもそのままにする人や、共有スペースをまったく掃除しない人、食べ残しをそのままキッチンやリビングに放置する人なども。

自身の育った環境、親からの躾とはほど遠い価値観の持ち主と同じ家で暮らすのは耐えがたいでしょう。女性なら清潔かといえばそうでもありません。排水溝に髪の毛が詰まっていても掃除しない、手荒れやネイルがはげるのを気にして自分が使った食器の洗い物を一切しないという声も聞かれます。

トイレのスリッパが濡れている、生ごみを捨てない、さらには土足で家に上がる強者もいるようですよ。とくに外国人が住むシェアハウスでは衛生的な価値観そのものが違うことも多く、不潔さや汚れが気になる人には辛いでしょう。

■シェアハウスの不衛生な住人例

  • 共有部分の掃除をしない
  • キッチンやリビングを散らかす
  • トイレや洗面所など水回りが汚い
  • 食べ残しをそのまま放置
  • ゴミ捨てしない
  • 腐った食品を冷蔵庫に入れっぱなし

共有スペースが好きな時間に使えない

シェアハウスはトイレやお風呂場、洗面所といった水回りのほかにキッチンやリビングが入居者たちの共有スペース。また洗濯機、炊飯器、電子レンジなどの家電も共有であることが多く、とくに時間割の決まりがなければ住人同士でかぶらないように利用するのが一般的です。

そのため自分の都合の良い時間に使えるとは限らず、生活パターンの似た住人が多いほど使いたい時間帯が重なってしまうでしょう。とくに忙しい朝の洗面所やトイレは争奪戦。浴室と洗面所、脱衣所が同じスペース内であれば、異性が使用している時にそれらを使うことができず無駄な待ち時間が生じます。

ほかの住人と時間がかぶらないよう、必要のない早起きを強いられている方も。またキッチンで自炊したくてもほかの住人が料理中だと使い終わるまで待たなくてはならず、仕方なくコンビニ食ばかりになってしまう人もいるようです。

■シェアハウスの共有スペース事情

  • 朝の洗面所やトイレが争奪戦
  • ゆっくり入浴できない
  • キッチンが空いていない、他人の物が多くてせまい
  • 洗濯機がいつも使用中

住人同士のケンカやもめ事がある

性格も年齢も、抱える事情もそれぞれ異なる他人が暮らすシェアハウスは、当然気の合わない者同士が一緒になることもありトラブルが後を絶ちません。ケンカやもめ事が多発する物件では身の危険を感じたり、気まずい思いをしながら生活しなければならなくなります。管理会社の仲裁で解決できれば良いですが、あまり期待はできないでしょう。

住人の数が増えればグループや派閥ができて人間関係がめんどうになり得ます。金銭や物の貸し借りもトラブルの元でしょう。また男女混合のシェアハウスでは恋愛関係が生じることもあり、共有スペースに居づらい、別れた後に気まずい思いをさせられるなど関係ない住人が巻き込まれてしまうこともあるようです。

■シェアハウスのトラブル事例

  • 住人同士の派閥や仲良しグループがめんどう
  • ケンカした相手と気まずい
  • カップルに気を遣う
  • 嫌がらせしてくる住人がいる

シェアハウスの種類別メリット・デメリットとは?

ここまで読むとデメリットだらけに感じるシェアハウスですが、物件の種類によって特徴が異なりますよ。自分にとって一番こだわりたいことを優先して物件を探したいですね。

シェアハウスには色んなタイプがある

シェアハウスといっても色々な種類があり、規模や入居者の特徴、家賃の相場もそれぞれ違います。大きく分けると「広いオシャレタイプ」「小規模の格安タイプ」があり、その中に女性専用、ペットオーナー専用、シングルマザー(ファーザー)専用など入居者をしぼった専用物件も存在します。

ただ「シェアハウスなら何でもいい」と無作為に選ばず、自分の性格や生活スタイルに合ったタイプを探すのがオススメですよ。

広々としたオシャレシェアハウスのメリット・デメリット

テレビドラマなどでよく見かける広々としたシェアハウスは、共有スペースが広く置かれている家具も高級でオシャレな物ばかり。定期的に清掃業者が入り住人の民度も高いため、ストレスなく暮らせることが多いようです。

しかしオシャレなシェアハウスは家賃が高く、一軒家タイプであれば駅から遠いなど立地面での不便さも。住人には自営業者や裕福な留学生が多く、共有部の設備が整っていることから一人暮らし用マンションの家賃と同額かそれ以上となり、シェアハウスの利点はあまり感じられないかもしれません。人と交流したい、オシャレな家具・設備がそろった家で暮らしたい方にオススメです。

小規模な格安シェアハウスのメリット・デメリット

一方の小規模シェアハウスは一人暮らしのワンルームを借りるよりずっと家賃が安く、さらに主要駅から徒歩圏内など利便性の高い物件が多くなります。東京23区内の駅近賃貸物件なら家賃10万円を超える上に家具や家電は自己負担。

しかし格安シェアハウスなら月5~10万円で住めてベッドや洗濯機など基本的な家具家電は備え付けです。同じ家具家電付きのマンションであれば月額15~25万円ほどですから、シェアハウスがいかに安いか分かりますね。

ただし狭い家で2~10人ほどが共同生活するため、上記でご紹介したようなストレスも感じやすいでしょう。家賃が安いほど外国人労働者や民度の低い住人が増える傾向にあり、快適な暮らしが難しくなるかもしれません。金額と住み心地をよく考慮して決めたいですね。一人暮らしの軍資金が貯まるまで、就職が決まるまでなど期間限定で住む方も多いですよ。

シェアハウスは部屋タイプも豊富

物件自体に色んなタイプがあるシェアハウスは、個々の部屋にも様々な種類があります。4.5~7畳ほどのベッド・エアコン付き完全個室タイプから、ひとつの部屋をパーテーションやカーテンなどで区切った半個室タイプ、一部屋の中に二段ベッドがいくつも置かれていて複数人とプライベート空間を共有するドミトリータイプなどがあります。

個室は部屋に入れば一人になれてプライバシーが確保できる分家賃が高く、続いて半個室、ドミトリーの順で安くなっていきます。洋服などの荷物が多い方は個室タイプを選択するのが良いでしょう。とことん家賃を下げたい方にはドミトリータイプがオススメですが、個人の荷物を置く場所がほとんどないため身軽な若者に適しています。

シェアハウスに向いているのはこんな人!

家賃が安くて一人暮らしの寂しさが少ない反面、共同生活のストレスもあるシェアハウス。向き不向きがある住居タイプに思えますが、どのような人に向いているのでしょうか?

とにかく安さが最優先

東京23区内の駅近物件でも安いところなら4万円台から借りられるシェアハウスは、お金に余裕がない人にとって魅力的な住居スタイル。アルバイトで生計を立てる学生や職探し中、夢追い人、生活費にお金をかけたくないなど、家賃の安さが最優先の方に向いているでしょう。

暮らしに必要な家具家電は備え付けなので、引っ越し代も必要なく、初期費用も普通の賃貸物件よりかなり安く済みますよ。個室を共有するタイプなら月額2万円台から探せます。

神経質度ゼロ! 他人があまり気にならない

シェアハウスは共同生活のストレスが最大のデメリットですから、それが気にならない人も向いているでしょう。仕事や学業に忙しく自宅には寝に帰るだけなど、住まいに多くを求めない方ならストレスを感じにくいですね。

スポーツジムやサウナでシャワーを浴びてコインランドリーで洗濯すれば、シェアハウスの共有スペースに関する不満もなし。住人と掃除を分担できる分、家事の負担や時間も減らせるでしょう。

順応性の高さが自慢。何でもすぐ慣れる

始めはシェアハウスでの生活がストレスフルだったけれど、数か月後には慣れて快適に暮らせるようになったという声も。物件によっては住人の入れ替わりが頻繁で、家の中の環境が変わる可能性も大いにあります。

長く住むほどに住人と仲良くなり、思っていた以上にシェアハウス生活を楽しめるかもしれませんね。どのような状況も長い目で見て順応できる方はシェアハウス向きといえるでしょう。

シェアハウスの物件を選ぶ前に注意点を要チェック!

シェアハウスでの新生活を決めた方も、契約前に注意すべきポイントがいくつかありますよ。なるべく失敗しないためにも以下の点をチェックしてくださいね。

物件や部屋タイプは金額だけでなく慎重に選ぼう

安さだけで物件や部屋タイプを選んでしまうと、実際に暮らし始めてから「やっぱり無理!」となることもあるでしょう。プライバシーのない生活空間や荷物を増やせない不満感、また衛生面をどこまで妥協できるか慎重に考えたいところ。最低入居期間が定められている物件ならすぐには退去できないため、自分に合った住まいをしっかり見極めましょう。

安過ぎる物件は住人の質が下がる可能性あり

前述の通り、あまりに家賃が安いシェアハウスは住人の民度が低くなる可能性があります。激安物件に限ったことではありませんが、家の中で私物を盗まれた、消耗品を勝手に使われた、共有部をあまりに汚く使用するなど普通の感覚や常識が通用しない人がいるのも事実です。安い物件が気になる場合は内覧を行うなど事前チェックを怠らないようにしましょう。

他人との交流が苦手なら小規模がオススメ

大人数が暮らすシェアハウスは賑やかで楽しい反面、人との交流が盛んで一人が好きな方には不向きです。住人同士のコミュニケーションを最小限にするなら小規模なシェアハウスがオススメ。最少2~3人の物件もありますよ。

住人たちのパーティーやイベント事が億劫に感じる方は、少しでも入居者数が少ない物件を選ぶと良いですね。ただし共有スペースがせまいため住人との距離感は近くなりがちです。

入居者データ・違約金・内覧の可否は事前に要確認

シェアハウスのサイトで気に入った物件が見つかっても、掲載画像だけで契約するのは少々危険。内部見学が可能な物件も多いので、管理会社に内覧の可否を問い合わせてみましょう。

会社によっては入居者の性別や年齢、国籍の割合を教えてもらえますよ。サイトに最初から掲載されている場合も。また最低入居期間が定められている場合、早期退去すれば違約金が発生するため事前確認は必須です。

迷ったら気軽にシェアハウスをお試し体験しよう!

今回は「シェアハウスはやめとけ」といわれる理由とその実態についてご紹介しました。他人との共同生活におけるストレスなどデメリット面は気になるものの、家賃が格安で利便性が高く住み心地の良いシェアハウスも多数あります。快適な暮らしを実現するには、自分に合った物件を見極めるのが肝心ですね。

シェアハウスに興味があるけれど不安もあるという方は、気軽にお試し住みから始めてみませんか? 1~3ヵ月の短期間で借りられる物件や、同じ管理会社の物件間であれば無料で住み替えできるものもありますよ。

家具家電付きで大がかりな引っ越しや初期投資が必要なく、手数料などの初期費用も最小額で済むため貯金がない方でも安心です。ぜひ住みたいエリアのシェアハウスを検索してみましょう!

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