お役立ちコラム【部屋探し】

オートロックは本当に意味がない!? 防犯の抑止効果と用心するポイントについて

一人暮らしのお部屋を探す時に気になるのが、家賃やエリアに続いてマンションのセキュリティ面。とくに女性の一人暮らしは危険がつきものですから、安心して生活できる環境は必須でしょう。

そこでもっとも分かりやすい防犯性能がマンションのエントランスに設置されたオートロック機能の有無。誰でも出入りできるオープンなマンションよりも、基本的に住人やコンタクトを取った関係者のみが入れる物件の方が安心ですよね。

しかしオートロックは防犯面で意味がないのでは? と心配な方もいるでしょう。裏口から簡単に侵入できる、住人と一緒に入り込める、古いタイプのオートロックでは紙をはさんで開錠することが可能など、オートロックのセキュリティ面が完全ではないのも事実です。

そこで今回の記事では、オートロックの必要性と防犯効果について徹底解説。メリットとデメリットをよく知って、ご自分の住まいにオートロックが本当に必要か判断してみてくださいね。

オートロック付きでなくても、安心して一人暮らしができる物件の特徴についてもご紹介しますよ。また短期滞在に最適なマンスリーマンションなら、安全面を確認できるお試し住みにオススメ。ぜひ安心して暮らせるお部屋を探して、快適な一人暮らしを叶えましょう。

オートロックはあった方がよい! 一人暮らしにおけるオートロックの必要性とは?

結論からいうと、オートロックは色々な面でセキュリティ設備として意味があります。ではどんなところが防犯効果につながるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

オートロックの普及率は全国で約3割。都心の築浅物件では5割以上

女性や初めての一人暮らしに人気が高いオートロック。総務省の統計調査によると、非木造の共同住宅におけるオートロックの普及率は全国で30.2%。東京や大阪、福岡などの都心部では40%近い普及率の高さで、とくに6階建て以上の中・高層マンションや築年数10年未満の新しいマンションは半数を超えるほどオートロックの設置率が高くなっています。

オートロック以外のセキュリティ設備としては、エレベーター内のドアの一部がガラス張り、共有スペースの防犯カメラの設置などがあり、防犯カメラの設置率は大阪と東京が3割以上、エレベーターにおいては大阪が4割以上と、都心のマンションは防犯意識がとても高いことがうかがえます。設備の充実は一人暮らしの憧れではありますが、比例して家賃も上がるのでどこで折り合いをつけるかが考えどころでしょう。

オートロックの必要性は、一人暮らしに心強い犯罪抑止力と安心感

「オートロックは意味がない」と思われる理由のひとつに、その不完全さがあります。住人でなくてもドアが開いた隙に入り込むことができ、マンションによっては正面以外のどこからでも容易に忍び込むことが可能だからです。

しかしオートロックがある建物は中が見えづらいため視覚的・心理的に空き巣などのターゲットになりにくく、周囲をうろつく不審者に自分の部屋番号を知られる可能性も低いでしょう。また訪問セールスや勧誘などを避けやすいのもオートロック物件のメリット。もし訪問された場合もエントランスのインターホンで対面せずに断ることができ、ドアのすぐ前まで知らない人に来られる恐怖を味わうこともありません。

女性の一人暮らしでは部屋の玄関ドアを開けた途端に押し入られる犯罪も発生しており、不審者が入り放題のマンションよりもオートロックという防御壁がある物件の方が安心感を得られるでしょう。

オートロックは必要? 不必要? 実際の体験談

実際にオートロック付きのマンションに住んだことがある方は、どんなところが良かった・悪かったのでしょうか。色々な体験談を集めてみましたよ。オートロックが必要か不必要かで悩んでいる方は参考にしてみてくださいね。

オートロックがあって良かったこと

「今のご時世、女性だけでなく男性でも防犯には気をつけないといけないので、オートロックがあれば物騒な人が入って来られないという安心感があった」

「オートロックは完璧ではないけど、無いよりはあった方が部外者の数は圧倒的に減るはず。不審者に後を付けられて部屋の前まで来られることも避けられます」

「防犯になっているか分からないけど、安心感を買っている感じ」

「エントランスで対応してから自分の部屋に来るまで時差があるので、その間に身なりを整えることができる」

オートロックがあって悪かったこと

「鍵を忘れてコンビニへ行き真夜中に閉め出された」

「2回も鍵を開けないといけないので急いでいる時はイライラする」

「オートロックが付いているせいで家賃が高かった」

「チャイムが鳴っていないのに玄関前に宅配の荷物があった。住人に付いてマンション内に入ったのかと思うと怖い」

「オートロックは意味がない」と思われる理由は? オートロックの不完全さとデメリット

一人暮らしには欠かせないオートロックですが、一方で「意味がない」と思われてしまう一面があるのも本当です。オートロックの不完全さとデメリットについて解説します。

オートロックは防犯策として万全ではない

安心して一人暮らしするために必要なオートロックですが、残念ながらそれだけではセキュリティ設備として万全ではありません。エントランスにオートロックが設置されていても、マンションの敷地を囲む塀が低い、防犯カメラが設置されていない、裏口が常に施錠されていないなど、ほか部分のセキュリティが低ければ敷地内へたやすく侵入できてしまいます。

また古いタイプのオートロックはチラシなどの薄い紙を隙間から通せば反対側のセンサーが反応して開錠されてしまう物もあり、家賃が安くて築年数が古いマンションのオートロックは要注意です。

またオートロックのインターホンにモニターがない場合は、どんな人が訪問してきたのか視覚で確認できず不便な点が目立ちます。はっきり顔が映るモニターのほか、録画機能や監視カメラが設置されていればより安心ですね。

なおオートロックを開錠した住人と一緒に中へ入る「共連れ」は防ぎようがなく、とくに人の出入りが多い大型のマンションは比較的容易に入れてしまいます。そこまで期待するのは難しいでしょう。

設備の充実さに比例して家賃が上がる

オートロックに限ったことではありませんが、物件の設備が充実しているほど家賃は上がってしまうもの。同じエリア内でオートロックありとなしの物件では5,000円~20,000円程度の差があるといわれており、監視カメラや宅配ボックスなど共有部の設備が充実しているほど管理費にも差が出てきます。

オートロックが設置されているマンションは築浅物件が多いことも、家賃が高くなってしまう理由のひとつ。オートロックもエレベーターもない築古物件と比べれば同じ広さの部屋でも家賃の差はかなり大きいので、金額と各設備の必要性をじっくり検討してから住まいを決めると良いですね。

不在時の置き配ができない、閉め出しのリスクなどデメリットも

オートロック付きのマンションでもっとも多いうっかりミスが、鍵を持たずに家を出てマンションから閉め出されてしまうこと。コンビニや自販機までちょっと買い物へ行った際に、家の鍵を忘れてしまうとオートロックが開けられず建物内へ入れません。

とくにこれが深夜に起きてしまうと大変です。管理人が常駐していないマンションでの一人暮らしなら、ほかの住人がドアを開けるまでひたすら待つしかないでしょう。オートロックは仕組み上、暗証番号でも開錠できますが、防犯の観点から入居者には教えてもらえないケースが多いです。オートロックのマンションに住む場合、通常以上に鍵の不携帯には注意が必要です。

また近年急増している宅配便の置き配サービスも、オートロックがあるマンションだと不在時には利用できません。自宅にいない時でも荷物を受け取りたい方は、管理人がいる、もしくは宅配ボックス完備のマンションを探すのがオススメですよ。

オートロックより防犯効果が高い!? 安心して暮らせる物件の特徴とは

セキュリティ面で万全ではないオートロックは、一人暮らしに必要ではあるものの人によっては必須ではないかもしれません。オートロック以外で安心できる要素を探ってみましょう。

設備以外で防犯効果を高めるなら、治安の良い場所に住むこと

安心して一人暮らしを送るためにはオートロックや監視カメラなど防犯効果が高い設備仕様も大切ですが、その分家賃に上乗せされるため悩ましいところ。都心の集合住宅であれもこれもと完全な対策を求めるのは現実的ではないかもしれません。

そこでオートロックのあるなしにかかわらず、一番オススメしたい防犯策は「治安の良い場所に住むこと」。住みたいエリアの治安の良し悪し、酔っ払いの多さ、不審者情報の有無は一人暮らしをする前に必ずチェックしておきたいですね。

街全体の治安が良くても、駅から自宅までの経路において夜間の街灯が少なく道が暗い、コンビニをはじめ夜開いているお店が全くない、工場や空き家といった人目の死角になる場所があるなど自宅付近の危険性にも注目しましょう。

とくに女性で帰宅が夜遅くになる方の場合、ファミリーが多い街では日中の治安が良くても、夜中の人通りが少な過ぎて逆に危険なこともあります。駅から近い、または駅まで自転車で通えるなど、長い時間を一人歩きしなくてすむ場所が良いですよ。

防犯効果が高いマンションの特徴を要チェック

空き巣や不審者などが侵入しにくいマンションの条件は、夜間でも人目がある場所に建っていること。大通りに面している、目の前に24時間営業のコンビニがある、街灯が多く夜でも明るめな場所は安全性が高いでしょう。建物の周りを植栽や低い塀などで囲っているマンションは人が隠れられる物陰が多いので、防犯面で考えるとあまり良くありません。

また玄関の鍵が古いタイプはピッキング被害に遭いやすいため、ディンプルキーなど専門業者しか合い鍵を作れない防犯性の高い物を使用しているマンションがオススメ。玄関ドアに防犯サムターンが付いているとより安心ですね。

マンスリーマンションでのお試し住みで、本当の治安を確認しよう!

オートロックの防犯性と「意味がない」と思われる理由について詳しくご紹介しました。安全な一人暮らしのためにオートロックは必要ではあるものの防犯対策として万全でなく、人によっては最優先設備ではない、というのが結論です。オートロックなどのセキュリティ設備も大切ですが、何より自宅マンションの周辺環境が重要。治安の良い場所を見極めて暮らすことがもっとも安心・安全な生活への近道でしょう。

気軽にお試し住みができるマンスリーマンションなら家具家電付きだから大掛かりな引っ越しが必要なく、電気やガス、インターネットなどライフラインも開通済み。面倒な手続きを自分ですることもありませんよ。そのエリアに住んでみることで本当の治安がよく分かり、本格的に暮らしてみてから後悔することがなく安心です。安全面で心配が多い方は、ぜひマンスリーマンションでお試し住みしてみてくださいね。

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