お役立ちコラム【暮らしのヒント】

「別居婚、最高!」という夫婦が増加?背景や離婚率。メリット、注意点など総まとめ。

結婚感やライフスタイルが多様化し「夫婦はこうあるべき」という形がそれほど問われなくなりました。お互いが暮らしやすい環境をキープするため、結婚しても夫婦が別々に離れて暮らすパターンもあります。離婚前提ではなく、個を尊重した暮らしのための別居を選択する夫婦も珍しくありません。

今回は、別居婚が増えた背景やメリット、注意点を詳しくご紹介します。自分1人のプライベートな時間を確保できるため、別居=良くないことではありません。別居婚のデメリットをカバーする方法もご紹介しますので、夫婦のあり方を考えてみませんか。

別居婚の増加割合と背景

まずは別居婚の増加割合やなぜ増えているのか、その背景についてご紹介します。また別居婚すると離婚率が高くなるのではないか?と心配している方も多いのではないでしょうか。別居婚と離婚率の関連性についてもご紹介します。

別居婚の割合

未婚の男女に結婚生活として「別居婚」をどう思うか、調査を実施した会社があります。どのような結果が得られたのでしょうか。

別居婚は結婚後のスタイルとしてアリと答えた方が回答者の半数以上を占め、自分たちらしく暮らせる前向きな方法だと捉えています。別居婚では、どれくらい離れるのかのような物理的な距離をあまり重視されていないことがわかりました。

むしろ、どれくらいのペースで会うのかといった頻度を重視する傾向があります。「ちょうど良い会うペース」は、週に2〜3回程度と回答する割合が多めでした。

また、ずっと別居していたいと考えているわけではないことも、調査結果として興味深いものです。子どもができるまでや仕事が落ち着くまでのような期間限定の別居婚を望む方が多く見受けられます。

若い世代を中心に、結婚してもプライベートを重視する価値観へ変化してきたことも、別居婚が増加している背景です。10代20代の未婚男女を対象にしたアンケートでは、女性の4割以上が別居婚をしたいと回答をしているものの、男性は3割程度しか希望していません。この結果から、女性の方が別居婚を前向きに捉えるケースが多いと言えるでしょう。

出典:https://strate.biz/news/separation-marriage-10-20/

働き方も多様化し、結婚しても仕事を続けたいと考える女性は増えてきました。仕事もプライベートも充実させるため、自分の時間を作りやすい別居婚を希望していると考えられます。

芸能人の影響

別居婚が増えてきた原因に、芸能人の影響も考えられるでしょう。たとえば、タレントの壇蜜さんは別居婚をする理由を、夫婦がともに1人の時間を大切にしたいタイプだからと答えています。1人で過ごす時間があることで仕事が捗る方にとっては、別居婚は悪くない選択です。

またタレントの峯岸みなみさんは、お互いの仕事の都合で別居婚をしています。仕事をするエリアが異なる場合は、どちらかが移動しやすい場所か中間地点を選ぶ方法がありますよね。しかし、それはお互いの仕事場所がそれほど離れていないケースです。あまりにも離れているなら、別居婚のほうがお互いに負担なく暮らせるでしょう。

仕事の都合上、家族のプライバシー侵害の恐れがある方もいます。タレントの菊池桃子さんは芸能人ではない家族のプライバシーを守るため、別居婚を選びました。

別居婚と離婚率の関連

別居婚をすると離婚率も上がるのではないかと心配する方もいることでしょう。実は、別居婚をすると離婚率が高いという公的な調査データはありません。別居婚の方が離婚しやすいとは限らないので、安心してくださいね。

2020年の婚姻件数52万件に対し、約19万組が離婚しているというデータを厚生労働省は公開しています。この値から離婚率は約35%と算出できますが、離婚にいたるまでの経緯は考慮されていません。同居・途中から別居・別居婚の3つのパターンを含めた値です。

むしろ別居婚は、お互いの希望を叶える方法として選択するため、離婚への大きな心配は不要でしょう。

別居婚のメリット

別居婚のメリットについて2つのポイントをご紹介します。結婚はしたいけれど、同居に迷いがある方は別居婚を検討してみませんか。

プライベートな時間を確保できる

結婚後に同居すると、2人で暮らすためお互いの都合を合わせる必要が出てきます。「自分が好きなように過ごす」というのは、なかなか難しいでしょう。もしかすると、自由に過ごしすぎて「思いやりが感じられない」と、ケンカに発展するかもしれません。

結婚しても独身のように1人の時間がキープできるのは、別居婚の大きなメリットです。それぞれの日常生活を維持して趣味や友人との交流、資格のための勉強など、充実した時間を自由に過ごせるのです。別居婚をするからこそ。夫婦それぞれの幸福感が高まり、2人の関係にプラスの影響を与えられるでしょう。

マンネリを避けられる

一緒に暮らしていない別居婚は、会う頻度がやや少なめです。たまに会うだけなので、いつでも新鮮な気持ちを持った夫婦でいられることも別居婚のメリットでしょう。ずっと同じ空間で毎日過ごしていては、いくら好きで結婚してもそのうち、マンネリ化することが予想できます。結婚した当初の感情を長く維持するためにも、別居婚は効果的でしょう。

毎日顔を合わせていないため、会えたときには夫婦間の会話は中身が濃いものになり、話すのが楽しいと感じるのではないでしょうか。会っていない間のお互いの過ごし方も気になって、会話が弾むかもしれません。

別居婚のデメリット

続いて、別居婚のデメリットについても見てみましょう。離れて暮らすからこそのデメリットも把握し、そのうえで別居婚をするかどうかを選択することが大切です。

会話やコミュニケーションが不足

会ったときに合わなかった時間を埋めるように会話をしていても、毎日合わない分、コミュニケーション不足が懸念されます。一緒に暮らしていたら毎日できる会話も別居婚では時間が限られ、コミュニケーション不足の原因に。

会えない期間は仕事やプライベートで充実していても、1人きりの時間にふとした瞬間、寂しいと感じるかもしれません。同居する結婚生活よりも孤独感を感じやすい点を理解したうえで、別居婚を選ぶ必要があるでしょう。

また、コミュニケーションが不足しやすいことから、家族としての絆が深まりにくい恐れもあります。ただ家族の絆は一緒に住むだけで生まれるものではありません。お互いへの思いやりや会話の積み重ねで出来上がるものです。別居婚でも家族としての繋がりを意識した行動をしましょう。

家具家電・ライフライン契約など2倍の費用が必要

別居婚は、家具家電が2ヶ所分必要です。また水道や電気、ガスなどのライフライン契約も2ヶ所分発生します。同居するなら1ヶ所で済ませられるのに、2倍の出費がかかることも別居婚のデメリットです。

今後別居婚から同居へ切り替えたときには、今まで使っていたものを処分するケースがほとんどでしょう。大きな物は手放すのにも必要ですよね。どれくらいの費用が、同居の結婚生活よりかかるのかについて、シミュレーションしておくのもオススメです。

別居婚の失敗例

別居婚で起きやすい失敗例についてご紹介します。失敗例を学び、充実した結婚生活を送れるようにしましょう。

日頃から特に連絡を取らない週末婚

別居婚の方法として、平日は別々に過ごし週末にだけ会うスタイルがあります。週末の定期的に会うとは言え、日頃からコミュニケーションを取とうとする意識は必要です。「週末に会うからこまめな連絡はなくても良い」と思うのはよくありません。連絡不足が続くと、愛情が感じられずに夫婦仲は冷める恐れがあります。

こまめなコミュニケーションは、別居婚で失敗を避けるためには不可欠です。1人の時間の確保は、悪いことではありません。しかし結婚し夫婦になったからこそ、相手を思いやり、コミュニケーションを取るようにしてください。

どちらかが納得していない別居婚

別居婚はお互いに考えが一致したうえで選んでいますか。もし夫婦のどちらか一方が別居婚に納得していない場合は、失敗する恐れがとても高まります。別居婚を望む側は、自分の時間やプライバシーを重視し、結婚してもある程度の距離を置きたいと考えるものです。

一方で同居を希望する側の考えは、パートナーと日常を共有して家庭を築きたいと思うでしょう。しかし別居婚を選ぶと日常を一緒に過ごしながら家庭を築きたいという思いは叶えられません。相手に我慢を強いる別居婚は、不満がどんどん溜まっていきます。

納得ができないまま別居婚を続けることで、ストレスを引き起こし、最終的に関係悪化や離婚を引き起こすでしょう。成功する別居婚を望むなら、相手の気持ちや希望を理解するようにしてください。

別居婚を円滑に続けるためのポイント

最後に別居婚を円滑に続けるためのポイントを4つご紹介します。夫婦の時間もプライベートも充実できる暮らしを送りましょう。

意見のすり合わせ

別居婚では夫婦で意見のすり合わせをしましょう。どれくらいの頻度で会うのか、日頃の連絡方法など、細かく決めておくことをオススメします。今までの家庭環境や経験の積み重ねによって、お互いにとっての「普通」は異なって当然です。

別居婚を始める前に、お互いの考えを提示し折り合いをつけるようにしてください。事前に意見のすり合わせができていると、別居婚中に「こんなはずではなかった」のような後悔が避けられるでしょう。

今後どうしたいのかを話し合うことも大切です。別居婚をする目的や将来について話し合いをしましょう。たとえば子どもを持つ予定がある場合、今後のプランをどう考えているのか、意見の食い違いをなくすようにしてくださいね。

経済的な自立

別居婚は生活拠点が2ヶ所あります。生活費が2倍必要になるため、経済的にどちらかに依存していると成り立たちません。別居婚を成功させるためには、経済的な自立が必要です。それぞれの生活拠点で使う必需品やライフラインなど、2倍の支払いがあることを考慮してください。

どちらか一方に経済的に依存してしまうと、夫婦間のバランスが崩れ、将来的には問題を引き起こす可能性が高まります。お互いに収入を得て自立した生活は、別居婚をも問題なく送れるようにしてくれるでしょう。

期間を設定

別居婚は期間を設定して実施しましょう。期間を設定することをオススメする理由はいくつかあります。

だらだらと別居婚を続けていても、将来性が見えてきません。明確な期間を設定することで、夫婦間の目標や将来像を共有しやすくなります。期間が設定されていると、お互いが一定の目標に向かって協力がスムーズにでき、夫婦関係が深まるでしょう。

設定した期間に達したとき、別居婚をもう少し続けたいと思うのか、同居するスタイルに変えるのかを検討できます。今後の暮らし方に向き合う時間を取るために、期間を設定したうえで、別居婚を始めましょう。

マンスリーマンションを検討

別居婚をする住まいとしてマンスリーマンションを検討することも、円滑に続けるためのポイントです。家具家電・ライフライン契約など2倍の費用が必要という、別居婚のデメリットをカバーできます。お部屋は、生活に必要な家具家電がそろった状態です。ライフラインも契約手続き不要で、入居したその日から利用できます。

イチからそろえる手間がなく、金銭面の負担を軽減できる点が大きな魅力でしょう。高速の光インターネットが完備されたお部屋もあるため、テレワークが多い方、余暇に動画や音楽を視聴したい方なども、問題なく暮らせます。

マンスリーマンションは通常の賃貸物件と異なり、期間限定で暮らせます。そのため、期間を設定して別居婚をするにはピッタリの住まいです。生活環境が整っているので、とりあえず別居婚でスタートし、一定期間が過ぎたら同居に変えるなどのプラン変更がしやすいでしょう。

柔軟な結婚生活はマンスリーマンションで叶えよう

お互いが暮らしやすい環境をキープするため、結婚しても夫婦が別々に離れて暮らす「別居婚」を選択する方が増加傾向です。自分1人のプライベートな時間を確保でき、マンネリ化が避けられるため、別居=良くないことではありません。ただ、別居婚は生活拠点が2ヶ所あるため、家具家電の用意やライフラインの支払いなどで、同居よりも2倍も費用がかかります。

もう少し気軽に、柔軟な結婚生活を送れる住まいがあれば良いなと思いませんか。そのような希望を叶えるには、マンスリーマンションがオススメです。マンスリーマンションは家具家電がすでにそろっているため、自分で用意する手間が要りません。契約も短期間で始められます。住みたいと思う街にあるマンスリーマンションで、夫婦が納得できる結婚生活を過ごしましょう。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。

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