お役立ちコラム【暮らしのヒント】

別居準備の進め方。リスト形式で詳しく解説!

「離婚を考えているけれど、今すぐには踏み切る勇気はない」
「子どもがいるから、離婚する前にしっかり準備をしたい」

と悩んでいませんか。夫婦間のすれ違いが積み重なり、一緒の空間で過ごすのは苦しいと感じている方もいることでしょう。夫婦間の距離を置くと、何か解決策が生まれるかもしれません。

今回の記事では、別居準備の進め方を詳しく解説します。別居生活にオススメの滞在先についてもご紹介します。行動する前の参考にしてくださいね。

そもそもなぜ別居?

結婚した当初は、別居することは想定していませんよね。ではなぜ、別居に発展したのでしょうか。その理由について考えられることを3つご紹介します。

性格や考え方の不一致で一緒に暮らせない

性格や考え方の不一致で一緒に暮らすことがつらくなり、別居を選択するケースがあります。たとえば、些細な生活習慣の違いや金銭感覚、そして子どもの教育方針などが当てはまるでしょう。生活習慣のズレが負担になると、別居にまで発展する恐れがあるのです。

金銭感覚も大きく異なると、日常生活がスムーズに進まないため、お互いにストレスを感じるでしょう。また子どもの教育方針も夫婦間で考え方の不一致が生じるケースも珍しくありません。意見の食い違いが積み重なると、一緒に暮らすことが難しくなるのです。

配偶者のDVから逃れたい

配偶者からのDV(ドメスティックバイオレンス)やモラハラ(モラルハラスメント)などから逃れるために、別居を選択するケースがあります。環境が良くない中にいては、冷静な判断はできません。配偶者から距離を置くことで、自分の気持ちや意志を確認しやすくなるのです。

一時的に距離を置けると、身の安全だけでなく離婚のための準備も進められます。相談できるところと話し合ったりサポートを受けたりして、今後の生活に向けて動きやすくなる点も別居を選ぶ理由でしょう。

離婚したいのに相手が応じない

離婚を望んでいても相手がすぐに応じてくれないから、別居をしてひとまず距離を置く方もいます。無理に離婚を進めようとすると、さらに状況悪化する恐れがある場合、別居は最善策と言えるでしょう。別居して夫婦間に物理的な距離が生まれるからこそ冷静な気持ちに。離婚に向けた準備や話し合いを進められる可能性があります。

また別居することで、「自分は離婚したい」という思いを相手に明確に伝えられます。相手が現状を見つめ直し、解決策を考える余裕が生まれる可能性もあるでしょう。

別居から離婚する割合はどれくらい?

別居する原因は1つだけでなく、さまざまなことが絡み合って「距離を置きたい」を思うようになるのでしょう。ここでは、別居から離婚に発展した割合についてご紹介します。

厚生労働省が発表した「令和4年度 離婚に関する統計の概況」を見てみましょう。2020年に発生した離婚は、約19万3千組。そしてそのうち71.9%にあたる約14万組が、別居した年のうちに離婚する「同年別居離婚」です。

やはり、この結果から別居は離婚するための準備期間と言えるでしょう。別居するからには、「この家には戻らない」という覚悟も必要かもしれません。ただ、最終的に離婚するにしても不利になる要素は減らしたいですよね。別居する前には、しっかりと準備をしましょう。

別居する前に知っておきたいこと

「別居しよう」と考えたときに、すぐに行動を起こすのは止めましょう。離婚も見据えたうえでの別居の場合は、事前準備が大切です。ここでは、別居する前に知っておきたいことを3つご紹介します。

一方的な別居をしない

配偶者から離れたくても、一方的な別居は止めましょう。民法第752条で定められた規定により、一方的な別居は「同居義務違反」に当てはまる恐れがあるのです。たとえば単身赴任の場合は、お互いが同意の上で離れて生活しているので、同居義務違反にはなりません。

同居義務違反をすると今後離婚へと発展した場合、不利になる恐れもあるため、配偶者の同意を得るように心がけてください。夫婦間に揉め事があるかもしれませんが、円満な別居や離婚ができるように、お互いにコミュニケーションを取りましょう。

ただし、DVやモラハラなどの被害を受けているケースでは、配偶者の同意を得る前に別居をしても同居義務違反には当てはまりません。スピーディーに自分の身の安全を守ることはとても大切ですよ。

配偶者の収入を把握する

民法第752条で扶養義務があると明記しているため、別居中でも夫婦はお互いに生活をサポートしなくてはいけません。夫婦間の収入格差に応じて、別居中の生活費を請求できるため、配偶者の収入を把握しておきましょう。収入を正確に知り、証拠として残すためには、源泉徴収票をコピーするのがオススメです。

離婚時には、夫婦間で財産分与します。財産分与したくないために、配偶者が共有の財産を隠したり処分したりなどをするかもしれません。今後、離婚に発展する可能性も考え、どれくらいの財産があるのかについても調べておきましょう。

持ち出せない物に気をつける

別居中の滞在先に持っていく物にも注意が必要です。持ち出せない物まで、持って行かないように気をつけてください。夫婦間で共有している財産や配偶者の私物は、持ち出すと後々の大きなトラブルの元です。

たとえば結婚後に2人で購入した冷蔵庫や洗濯機、ベッドといった家具家電は夫婦共有財産です。自分が結婚前に持っていた物や結婚前の貯金で購入した物は個人の私物のため、持ち出すのはまったく問題ありません。しかし、共有財産や配偶者の私物となると話は違います。勝手に持ち出したことが原因で揉めて、離婚時の話し合いは長期化する恐れがあるのです。

別居するときに必要なもの一覧

別居をするときに、持ち出したいものを一覧でご紹介します。別居期間中は、なかなか元の家に戻りにくいこともあるでしょう。そのため、思い出の品や処分されたくない物も一緒に持ち出すと安心ですよ。

貴重品類

貴重品類は、別居後の生活や必要な手続きに影響するため、忘れずに持ち出してください。慌ててまとめると、持ち出し忘れが起きるかもしれません。別居を考えたタイミングで、少しずつ準備を始めましょう。必要な貴重品類を一覧でご紹介します。

身分証明証関連 免許証、保険証、マイナカード、パスポート、社員証・従業員証
お金・銀行関連 現金、クレジットカード、キャッシュカード、印鑑、通帳
年金・保険 年金手帳、保険証書

年金や保険に関するものは、「今すぐ」には必要ないかもしれません。しかし、一度出た家には戻りにくいものです。そのため、別居のタイミングで持ち出すことをオススメします。

今後の生活に必要なもの

貴重品だけ持ち出しても、今後の生活はできません。身の回り品も一緒に持ち出しましょう。また別居するのは、自分一人だけなのか子どもも一緒に連れて行くのかで、準備に必要な物が変わってきます。

生活必需品 衣類、バッグ、靴、化粧品、メガネ・コンタクトレンズ
医薬品 常備薬
子どもに関連したもの 母子手帳、学用品、通学・通園グッズ、保育施設や学校関連の書類、おむつなどのケア用品

別居の準備で緊張している中で、保育園や幼稚園への通園グッズや学用品の持ち出しに気が回らないこともかもしれません。子どもの保育園や幼稚園、学校に関連する物も、事前に確認して、必要なものをそろえるようにしましょう。

離婚に必要なもの

不貞行為やDV、モラハラなどを受けている場合は配偶者の行動を裏付ける証拠を収集が重要です。集めた証拠品が見つかって処分されてはいけないため、別居先に持ち出しましょう。

話し合いができていない状況で、配偶者が勝手に離婚を進められるのは避けたいものです。離婚届不受理申請を役所に提出し、配偶者が単独で手続きを進めることを妨ぎましょう。離婚に関連した書類は役所ですべてそろうので、事前準備は不要でしょう。2021年に戸籍法が変わり、離婚届に押印が不要になりました。ハンコが不要になった分、離婚をするときにはスピーディーに進めやすくなったのではないでしょうか。

別居する前に決めておきたいこと4選

ここでご紹介する4つのことを決めてから、別居生活へ踏み切るようにしましょう。事前に決めておくからこそ、大きなトラブルが避けられますよ。

その1:別居の期間と暮らし方

別居はダラダラと続けるのは良くないため、期間を定めましょう。長い別居期間は、調停や裁判の際に「夫婦関係が破綻している」と判断され、不利な結果につながる恐れもあります。だいたい3年〜10年の別居期間で「破断している」とみなされるケースが多いでしょう。お互いが冷静になれる期間を確保するには、数ヶ月程度がちょうど良い長さではないでしょうか。

別居中の夫婦間の連絡方法や頻度も大切です。再度一緒に暮らすための前向きな別居なら、連絡を定期的に取ることで離婚したくない意志が伝わります。また、子どもを配偶者の元に置いて別居するケースで定期的な連絡は大切です。離れていても親子のコミュニケーションの維持ができるよう考えましょう。

その2:子どもをどうするのか

別居先に子どもを連れて行く予定でしょうか。別居先が現在住んでいるところより遠く離れると、保育園や幼稚園、学校などの環境が変わる可能性はありますよね。新しい環境に子どもたちが馴染めるようにサポートしたり、通園通学先が変わることを伝えたりする必要があるでしょう。

一方で、別居は一時的だからという理由で子どもを置いておくケースもありますよね。心に傷を負わせないように、連絡を頻繁に取ったり子どもの状況や必要なことについての話し合いは大切です。

その3:生活費の確保

離れて暮らす間の生活費の確保も大切なポイントです。もし配偶者に別居期間中の生活費を支援してもらう予定のときは、その内容を書面で明確にしておきましょう。金額や支払い方法、別居期間など、話し合いで決めます。夫婦間で決めた内容について合意書などがあれば、将来的なトラブル防止に役立つでしょう。

専業主婦(夫)やパート勤務などで収入に不安がある状態で別居する方もいることでしょう。配偶者より収入が少ない分は生活費がもらえますが、自分で仕事を探す行動力も大切です。別居前の準備として、就職活動をして自立することも視野に入れましょう。自分で収入が得られていることは、今後の自信につがなりますよ。

その4:別居先

別居先をきちんと行き先を決めてから行動しましょう。実家やホテル、マンスリーマンションなど、さまざまな選択肢があります。学校や職場へのアクセス、周辺環境、近隣施設などの面から判断すると良いでしょう。

たとえば、DVやモラハラが原因で別居する場合は、実家に避難することが最善策と言えない可能性があります。せっかく今の住まいから逃げ出してきたのにもかかわらず、別居先まで追いかけてくるかもしれません。自治体や民間が運営するシェルターなども視野に入れ、別居先を探した方が良いケースもあります。

別居生活にオススメの滞在先3選

最後に、別居生活にオススメの滞在先を3つご紹介します。別居を決めたときに、いつまで続けるのか期間を決めていますよね。通常の賃貸物件は短期間の契約は難しいものです。ここでは、期間限定の生活が可能なところをピックアップしました。

オススメ滞在先1:ホテル

ホテルは宿泊施設なので、即座に利用できる利便性が魅力です。入居審査もなく、チェックインの手続きだけですぐに、滞在が可能。室内にはベッドやテレビ、シャワーなどが完備されています。

泊まった分だけ宿泊費が発生するため、別居期間中の費用が高額になりがちに。洗濯機やキッチンが室内にないため、日々の生活費を節約しづらい点もデメリットです。また、空気が乾燥しやすいことや全体的に薄暗い照明にも不満を持つかもしれません。

オススメ滞在先2:実家

別居中の滞在先に実家を選ぶのも1つの方法です。実家は自分が子どもの頃から過ごしていたので、安心感があります。慣れ親しんでいた場所での別居生活は、周辺環境や近隣の施設も把握できているため、暮らしやすいでしょう。

しかし実家とはいえ、兄弟姉妹が結婚して同居していた場合は肩身が狭く感じることも。別居で実家に戻る場合は、家族と話し合い、ルールを決めることが大切なポイントでしょう。実家に戻って、そこでもトラブルが起きてしまっては元も子もありません。お互いのプライバシー尊重をできるように心がけが必要です。

オススメ滞在先3:マンスリーマンション

マンスリーマンションも別居生活にオススメの滞在先です。マンスリーマンションなら、家具家電が完備されているので入居したその日から生活ができます。連帯保証人を用意する必要がなく、審査のハードルも低めなので、お部屋探しから入居までをスピーディー。短期契約に向いている点もマンスリーマンションの大きな特徴です。管理会社に相談すると、契約期間の延長ができることもありますよ。

ホテルでの別居生活では、キッチンがないため自炊できません。しかし、マンスリーマンションは通常の賃貸物件のような暮らしが可能です。実家に滞在する場合は、プライバシーの確保が悩みのタネでしょう。マンスリーマンションなら他の家族が室内に居ないので、自由に暮らせますよ。

別居中の滞在先にマンスリーマンションがオススメ!

考え方や生活の不一致、DVなどから別居を考えるケースがよくあります。「別居したい」と思ってもすぐに行動はオススメできません。法律で定められた、同居義務違反に当てはまる可能性があるからです。

夫婦間で期間や連絡の頻度、生活費について話し合ってから、別居を始めましょう。別居先への持ち出し忘れがないようにしっかりと準備をすることが大切です。

別居期間中の滞在先には、ホテルや実家が挙げられますが、マンスリーマンションがイチオシです。入居手続きが簡単で、室内には家具家電が完備。敷金礼金が不要なので、費用を抑えて別居生活を始められます。子どもの学校に近いエリアや会社に通いやすい立地など、さまざまな条件を考慮して、お部屋探しをしてみませんか。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。

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