お役立ちコラム【暮らしのヒント】

同棲を始める際に親の許可は必要?安心感を得てもらう方法とは

交際を進めていくうちに、パートナーと一緒に暮らしたいと考えるカップルも少なくありません。しかし同棲を始めるにあたって、両親のことを気にする方もいるでしょう。

「同棲をするなら、親に許可をもらったほうが良いの?」
「法的な決まりがあるものではないし、別に許可してもらわなくても良いのでは?」

そもそも同棲をするのに親に許可が必要なのか、伝え方がわからないと悩んでいませんか。同棲は結婚ではないものの、お互いの両親には安心感を持ってもらえたほうが「良かった」と感じるシーンはあります。そこで今回の記事では、同棲を始める前の親の許可を得るメリットについて詳しく解説します。

同棲前に親の許可は必須?

同棲したいと思ったとき、お互いの親に許可を得る必要はあるのでしょうか。

同棲をするのに親の許可は不要です。同棲に法的なルールはないため、あくまでも個人の「気持ち」次第。お互いが成人年齢に達しているカップルなら、自己判断で同棲に踏み切っても特に問題はありません。同棲前のタイミングで親に許可を得るのは、半数以下という調査結果もあります。

しかし将来的に結婚を視野に入れているカップルの場合は、親の許可を得るほうが無難でしょう。長期的な目でみたときに、のちのちの行動がスムーズに進めやすくなりますよ。親との関係性や将来の計画などを考えたうえで、慎重な判断が大切です。

親に許可を得るのを悩む理由

親に許可を得ないよりも得たほうが良いものの、なぜ「できれば避けたい」「しなくて済むならそのまま同棲をしたい」と考えてしまうのでしょうか。親に許可を得るのに悩む主な理由をご紹介します。

反対される未来が目に見えているから

同棲は親に反対されるだろうと想像できる場合、わざわざ許可を求めるのは気が進まないものです。「同棲=良くないもの」という固定観念を持つ世代はいます。昔ながらの価値観から「結婚前に一緒に住むなんて!」と、同棲を否定的に捉えているケースも少なくありません。

反対されることがわかっているのに、わざわざ説得するのは大変だと感じる人もいるでしょう。親を説得するには、時間と労力が必要に。苦労してまで親の説得が必要なら、同棲の許可を得たいとは思えませんよね。

親に許可を得る必要性がわからないから

成人している以上、親の許可がなくても2人で住む場所を探して契約手続きを進めることは十分可能です。お互いに責任を持って行動できるため「親の許可は必ずしも必要ない」と考える人がいるのは当然と言えるでしょう。

経済面に関しても安定した収入があれば、生活費を自分たちでまかなえますよね。親からの援助に頼らなくても生活ができるからこそ、親に許可を得る必要性がわからないと感じるのでしょう。

結婚が決まってからでも良さそうな気がするから

結婚は役所に婚姻届を提出する法的な手続きが求められます。一方で同棲は、法的なルールがなく手続きなしで一緒に暮らし始められるスタイルです。同棲は、結婚よりも自由で気軽に始められます。

お互いの両親や親族も巻き込む結婚は、人生の大きな節目です。結婚が決まると両親に挨拶したり、挙式の準備を進めたりなどの必要なステップが多数発生します。両親と関わる機会が大きく増えるからこそ「結婚が決まってから、挨拶をすれば良い」と考える人もいるのです。

親と疎遠になっているから

一人暮らしをしてから、親と連絡をほとんどしなくなった方もいるのではないでしょうか。また家庭環境が複雑な方の場合、わざわざ連絡してまで同棲の許可を得る必要性を感じないかもしれません。

親との関係性が良好でない場合、同棲の許可を得るのを機に歩み寄りたいと考える人がいる一方で、現状のままでいたい人も。どちらを選ぶかは、個人の価値観や状況によって異なるものです。親との関係性に悩んでいる方は、パートナーと相談してみるのも良いでしょう。

かしこまって挨拶をしたくないから

結婚ではないので、相手の親への挨拶に抵抗がある人もいるでしょう。同棲の許可を得るために挨拶すると、自分のことを「将来の結婚相手としてふさわしいか」品定めされている感覚を覚えるかもしれません。品定めされているような場では緊張してしまい、心も体も疲れますよね。

かしこまった挨拶をするのは、「結婚が決まってからでいいのでは?」と考えたくなる気持ちもあるでしょう。ただ、いつかはする挨拶を早めに済ませておくのも悪くはありませんよ。

同棲前の挨拶をするメリット

同棲前にお互いの両親に挨拶をして、許可を得るメリットはあります。「緊張するから」「結婚ではないから、同棲前には挨拶しなくても…」と考えている方は、ぜひ前向きに検討してみませんか。

親に安心感を与えられる

同棲を始める前に親に挨拶をし、許可を得ることで安心感を与えられます。同棲が単なる思い付きではなく、真剣にパートナーと将来を共にしたい考えを示せられるのです。親に相手のことを認めてもらい、2人の関係を応援してくれる可能性が高まるでしょう。

挨拶をせずに同棲を始めると「すぐに別れるのでは」と心配されるかもしれません。隠し事をしているように思われるリスクも。事前の挨拶は、2人の関係に対するけじめにもつながります。

また同棲後に何か困ったことがあった場合に備えて、事前の挨拶は効果的です。物件の契約で保証人が必要になった、同棲中に病気やケガをしたなど、何か困ったときに気軽に相談できますよ。事前に挨拶して、親との関係を良好に保ち、スムーズな同棲生活をスタートしませんか。

将来の結婚に向けて進めやすい

結婚を視野に入れている場合、お互いの生活習慣や価値観を理解するために、同棲することは良い選択ではないでしょうか。同棲を通じて、結婚生活をイメージしやすくなるでしょう。より深く相手のことを知り、結婚への決意を固めるきっかけにもつながります。

同棲前に相手の両親に許可を得ることは、結婚が決まったときの挨拶をスムーズに進められるメリットがあります。同棲前の挨拶は、いわば顔合わせのようなもの。結婚への準備段階として、とても効果的な手段でしょう。結婚が決まった時点で、お互いの両親とはすでに顔を合わせていますよね。結婚の挨拶でも緊張感が和らぎ、自然な会話に。大事な場面ほど緊張しやすいという方こそ、同棲前の挨拶がオススメです。

お互いに結婚への覚悟ができる

同棲前に親への挨拶をすることで、結婚に向けて具体的な未来を2人で共有しやすくなります。「遊びではない、将来を見越しての同棲」を親に伝えるため、相手が結婚に対して真剣な思いを改めて実感。自分自身の結婚に対する決意もしっかりと固まるでしょう。お互いに責任感も芽生えるため、より深く相手と向き合えるようになります。

急な訪問でも対応できる

同棲を始める前に親の許可を得ておくと、いざというときの対応がスムーズです。たとえば、親が急に家に来る事態が起きるかもしれません。同棲をしていることを伝えていなければ、親は「一人暮らしをしている」と思い込んでいるはずです。

黙って同棲を始めると、もしものときに「バレてしまうかも」と慌てることも。急な訪問がきっかけで同棲がバレると、親の印象は良くないでしょう。将来を見越しての同棲だからこそ、悪い印象を持たれるのは避けたいですよね。事前に許可を得ていれば、親が訪問したときでも堂々と対応できます。

同棲前の挨拶をしないと後悔する?

親に同棲の許可を得るのは半数以下という調査結果がありましたが、実は「挨拶をしなくて後悔した」との声も挙がっていました。なぜ後悔することにつながるのか、詳しくみていきましょう。

非常識だと思われるリスクがある

親の許可を得なくても同棲はできます。しかし「法的に問題なくできること」と「親がどのような印象を持つのか」はまったくの別物です。

古風な考えを持つ家庭にとっては、黙って同棲を始めるのは非常識と捉えられるリスクがあります。特に親世代は、結婚前の同棲に対して良い印象を持っていないケースも少なくありません。親に黙って子どもが勝手に同棲を始めていると知れば、不安や不信感を抱き、親子関係が悪化するかもしれません。今後も親子関係を円滑に進めるためには、同棲前に挨拶をしておくことも必要でしょう。

隠し事をしている感覚になる

事前に挨拶をしていないため、常に隠し事をしている感覚に陥る可能性があります。同棲に対して否定的な考えを持っている親には、許可を得にくいかもしれません。しかし、隠れてコソコソと同棲するのも良い選択とは言えないでしょう。

「いつかバレるかも」と、ドキドキしながら生活するため精神的に大きな負担に。のちのちになってバレるほうが、親としてもショックです。親に不信感を持たれてしまっては、将来結婚へと踏み切るときにも良い顔はされないかもしれません。隠し事をして自分自身も親も残念な気持ちになるなら、同棲前にきちんと許可を得たほうが心晴れやかに過ごせますよ。

お互いの両親に会うのが気まずくなる

同棲前に挨拶をしていないため、お互いの両親に良くない印象を持たれているかもしれません。そのため、いざ両家の顔合わせや結婚の話が出たときに、とても気まずい雰囲気のなかで過ごすことが予想されます。居心地の良くない場はできるだけ避けるため、ますます「会いたくない」という気持ちになるのではないでしょうか。これから先も親と良好な関係を築いていくなら、同棲前には挨拶をしておきましょう。

同棲前の両親の挨拶!ポイントは?

同棲前の挨拶はしなくても問題はありませんが、できればしておきたいステップです。最後に、両親に許可を得るための挨拶のポイントをご紹介します。

場所

両親への挨拶は、お互いの実家でおこなうケースが多く見受けられます。レストランやホテルなど、家以外の場合もあり「必ず自宅でおこなうもの」という決まりは特にありません。お互いの両親の都合に合わせることが大切です。

女性側の両親に同棲する旨を伝え了承を得た後に、男性側の両親に挨拶するのが一般的な流れと言われています。しかしこの流れもあくまでも、一例です。同棲をする前に、ゆとりを持って挨拶を終えることが先決。都合が合わないようなら男性側女性側の挨拶順番はそれほど気にしなくて問題ありません。

時間帯

挨拶に行く際には、昼食や夕食などの食事の時間は避けましょう。訪問にオススメの時間帯は14~15時くらいです。ただし時間帯も絶対的な正解はありません。親の都合を聞き、相手優先で決めるようにしてください。あまり長居をすると親に負担をかけるため、滞在は1時間程度を目安にしましょう。

服装

普段着では「だらしない」とマイナスの印象を持たれるリスクがあるので、服装にも気を遣いましょう。男性はスーツが無難です。ジャケットや襟付きのシャツ、チノパンなどの清潔感がある服装なら、カジュアル感があっても悪い印象は与えません。

女性は、落ち着いた雰囲気の服装を選ぶようにしましょう。露出は控えめにして、袖付きのワンピースやブラウスがオススメです。ノースリーブの服を着るときは、カーディガンやジャケットなど、上に羽織るモノを用意しましょう。自宅へ上がるときに素足を避けるため、ストッキングを着用するようにしてください。

手土産

手土産も忘れずに用意しましょう。金額は、3,000円前後が目安です。特に決まりはありませんが、扱いやすく食べやすいものを選ぶのが無難でしょう。アイスクリームや、カットが必要な果物など、保管場所に困るものは避けるようにします。両親の好みを聞き、嗜好に合った手土産を用意しても良いですね。手土産に熨斗はなくても問題ありませんが、あったほうが丁寧な印象です。

マンスリーマンションがお試し同棲に便利!

同棲をするのに親の許可は、必須ではありません。お部屋の契約も生活費も2人で対応できるため、自己判断で同棲に踏み切るカップルもいます。しかし将来的に結婚を視野に入れているなら、同棲前に親の許可を得るほうが無難でしょう。お互いの親から認められたうえで同棲を始めると、結婚するときにもスムーズに話が進められます。

同棲は将来の結婚が具体的にイメージできますが「いきなり2人で住み始めるのはちょっと不安…」というカップルもいることでしょう。まずは、マンスリーマンションを活用したお試し同棲から始める方法があります。

マンスリーマンションは短期契約ができるお部屋なので、1ヶ月だけ住んでみるということが可能です。お部屋には家具家電がそろっているので、購入する手間が不要。敷金や礼金もないので、初期費用を抑えて同棲が始められます。同棲にピッタリの広めの間取りもたくさんあるので、気になるエリアのお部屋を探してみましょう。

この記事を書いた人

澤田なつ/Webライター

2016年2月までCADオペレーターとして自動車部品の図面作成をしていました。2019年からフリーランスのWebライターとして活動しています。
執筆するときは「読者が知りたいことに寄り添える内容になっているか?」を意識しています。資格は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士と簿記3級、図書館司書を持っています。
小学生の娘が2人います。趣味は裁縫で、娘たちが好きなアニメのコスプレ衣装を作ることが好きです。
着付け師範の資格を2012年に取得しており、講師経験もあります。最近では着付けの様子を動画で撮って、Instagramに投稿することにはまっています。

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